その暗号ツールキット――HTTPS のウェブブラウザから、安全なターミナルのための SSH まで、大量のソフトウェアで用いられている――が、評判の落ちた乱数発生器 Dual EC DRBG を利用していないことが明らかとなった。
それは現在「修復される予定のない」ことが明確となったバグのおかげである。
この fips_drbg_ec.c に存在したバグは、1 ラインを変更するだけで、Dual EC DRBG の状態をアップデートし、利用できるように修正することが可能だった。これはソフトウェアの失態が有益な副作用をもたらした希少な例である。
日本で監視カメラや CCTV と言えば、要監視施設等に設置してそれを録画して、何かあったら再生するという、インターネットもパソコン通信もなかった時代のスタンドアロン PC のような貧しい使い方しか想像力が及ばない。しかし中国や合衆国のような、治安維持のための人権制限を合法とする国では、街頭や交通機関、店舗、オフィスなど都市の至る所に設置した画像を XDR や SOC のように集積し、かなりドラスティックな解析を行う。
今回は毛色が違う。営業DXサービス「Sansan」を利用中の顧客に対し、不正にIDやパスワードを入手しログインしたとして、不正アクセス禁止法違反の疑いで会社員が逮捕された旨の報道があったと、その社員とは無関係の「Sansan」を提供するSansan株式会社が公表を行ったことだ。感覚的には「Gmail アカウントが乗っ取られスパムメール送信に利用された件について犯人が逮捕された」と Google が発表するようなものだろうか。
2024 年 1 月に公開された、Linux カーネルの脆弱性を悪用するエクスプロイトコードが公開されています。攻撃者は当該脆弱性の悪用により、一般権限での侵入に成功した OS の管理者権限が奪取可能です。Linux カーネルのアップデートにより対策してください。