社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査 | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

 デジタルデータソリューション株式会社は4月24日、2023年度に社内不正被害にあった経験のある企業230社を対象にした実態調査の結果を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン
社内不正事案の内訳
  • 社内不正事案の内訳
  • 2023年度に企業から持ち出された情報
  • 情報持ち出しが発覚した月

 デジタルデータソリューション株式会社は4月24日、2023年度に社内不正被害にあった経験のある企業230社を対象にした実態調査の結果を発表した。

 同調査によると、2023年度に社内不正が発生した企業のインシデント内容は「情報持ち出し」が約57%、「横領・リベート」が約17%、「労働問題」約10%であった。

 「情報持ち出し」のうち退職者による情報持ち出しが約43%、在籍中従業員による情報持ち出しが約11%、派遣・業務委託者による情報持ち出しが約3%であった。情報持ち出し被害が発覚したきっかけは、約40%が「他の社員からの報告」だった。

 どのような情報が持ち出されたか尋ねたところ、退職者は「顧客情報」「顧客への提案資料」「仕入れ先情報」が、在職中社員は「他の社員の履歴書」「業務データ」「自身がアクセス権限を持たないファイル」が、派遣・業務委託者は「非公開のIR情報/業界動向の調査資料」「業務データ」「顧客情報」が挙げられた。

 顧客情報の持ち出しが発覚した月を尋ねたところ、人材の入れ替わりが活発な4月から6月の時期が多い傾向にあることが判明した。

 情報持ち出しが発生した企業にUSB等の外部接続媒体に利用制限を設けているか尋ねたところ、約96%が利用制限を設けていなかった。

《ScanNetSecurity》

編集部おすすめの記事

特集

調査・レポート・白書・ガイドライン アクセスランキング

  1. 1,952 社から 9,208 件の報告 ~ 2023年度 Pマーク付与事業者の個人情報取扱いにおける事故

    1,952 社から 9,208 件の報告 ~ 2023年度 Pマーク付与事業者の個人情報取扱いにおける事故

  2. ランサムウェアの種別特定やセカンドオピニオンも ~ セキュリティ企業も頼りにできる JPCERT/CC

    ランサムウェアの種別特定やセカンドオピニオンも ~ セキュリティ企業も頼りにできる JPCERT/CC

  3. 世界中の警察官が考える現在/未来の脅威「インターポール世界犯罪動向2022」公表

    世界中の警察官が考える現在/未来の脅威「インターポール世界犯罪動向2022」公表

  4. 「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

  5. フィッシングサイトのドメイン「top」が最多、デジタルアーツ調査

  6. 2023 年度の情報セキュリティ市場は 1 兆 4,628 億円 9.8 %成長 ~ JNSA調査

  7. 取締役や幹部への罰金 禁固 罷免 解雇 ~ サイバー攻撃後の被処罰最多は APJ 地域

  8. 「無料求人広告」無料期間終了後 高額請求、法人間のトラブル事例

  9. Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×