2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査 | ScanNetSecurity
2024.07.16(火)

2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

 デジタルアーツ株式会社は4月22日、2021年から2023年の過去3年分の国内セキュリティインシデントを集計したセキュリティレポートを公開した。

調査・レポート・白書・ガイドライン
2021~2023年 国内セキュリティインシデント
  • 2021~2023年 国内セキュリティインシデント
  • 2021~2023年 国内セキュリティインシデント 不正アクセス
  • 2021~2023年 国内セキュリティインシデント 業務外利用・不正持出
  • 2021~2023年 学校・教育機関インシデント

 デジタルアーツ株式会社は4月22日、2021年から2023年の過去3年分の国内セキュリティインシデントを集計したセキュリティレポートを公開した。

 同レポートによると、2023年の国内セキュリティインシデント総数は916件で、そのうち222件が「不正アクセス」で、「誤操作、設定不備」が206件、「紛失・盗難」が165件と続いている。

 「不正アクセス」ではWebサイトへの不正アクセスが全体の3分の1を占め、「設定不備」の4分の1はGoogleフォームを利用した設定不備によるものだった。

 2023年は2021年から比較すると、「マルウェア感染」以外のすべての分類項目で件数が増加している。2022年はEmotetがメールでの配信活動を開始した要因で、「マルウェア感染」の件数が一時的に増加したが、現在は活動を休止している。

 2023年の「業務外利用・不正持出」は92件と、2022年の2倍以上に増加しており、2023年で最も伸び率が高い項目となっている。約半数となる44件が、NTTマーケティングアクトProCX 元派遣社員による顧客情報約900万件以上の不正持ち出しに関連したインシデントであった。

 学校・教育機関関連の組織で発生したインシデントを集計したところ、2023年の総数は147件で年々増加しており、いずれの年でも「紛失・盗難」が最多であった。2023年は「不正アクセス」が前年の2倍以上と最も伸び率が高くなっている。

《ScanNetSecurity》

編集部おすすめの記事

特集

調査・レポート・白書・ガイドライン アクセスランキング

  1. わずか 22.9 % ~ ランサムウェア身代金「支払いは行わない」方針でルール化

    わずか 22.9 % ~ ランサムウェア身代金「支払いは行わない」方針でルール化

  2. インターネットバンキング預金等の不正払戻し、2023 年度の被害件数は個人法人ともに前年度の 3 倍に

    インターネットバンキング預金等の不正払戻し、2023 年度の被害件数は個人法人ともに前年度の 3 倍に

  3. なりすましメール被害発覚 きっかけの 4 割が「取引先・顧客より連絡」 ~ 被害企業 190 社調査

    なりすましメール被害発覚 きっかけの 4 割が「取引先・顧客より連絡」 ~ 被害企業 190 社調査

  4. 2023 年度は外部公開アセットの脆弱性悪用が最多 ~ マクニカ「標的型攻撃の実態と対策アプローチ 第8版」

  5. 2023 年度の情報セキュリティ市場は 1 兆 4,628 億円 9.8 %成長 ~ JNSA調査

  6. JIPDEC「個人情報取扱い事故報告」2022年版、最多原因「手順やルールに違反した作業や操作」

  7. 半数の中小企業経営者、セキュリティ対策の必要性「感じたことがない」

  8. 警察庁 2022年サイバー空間をめぐる脅威公表、ランサムウェア被害右肩上がり

  9. Z世代の6割がSNS上のフェイクニュース・デマを信じた経験

  10. IPA「内部不正防止ガイドライン」第5版改訂ポイント NTTデータ経営研解説

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×