株式会社シマンテックは3月29日、インターネットセキュリティ脅威レポートの最新版を発表した。本レポートは年2回発行されるもので、7回目の発行となる今回は2004年7月1日から12月31日までの期間について、インターネット攻撃、脆弱性、悪意のあるコードおよびその他のセキュリティリスクの傾向を分析検討したもの。レポートによると、秘密情報を狙った脅威が過去3期連続で増加し、この種の脅威はシマンテックへの報告件数トップ50のうち54%を占めた。この一因にトロイの木馬の増加が挙げられている。また、フィッシング攻撃が着実に増加しており、Symantec Brightmail AntiSpam詐欺対策フィルタでブロックしたフィッシングの試みは週平均3,300万回に達し、7月初旬の週平均約900万回から約366%(3.7倍)以上の増加となった。同社では引き続きフィッシングが深刻な問題になると予測している。さらに、Windowsを狙うウイルスやワーム亜種の急増、深刻度が高く悪用が容易な上、リモートから悪用できる脆弱性の増大も今回の特徴としている。 http://www.symantec.com/region/jp/news/year05/050329.html