トレンドマイクロ株式会社は5月12日、「著作権を侵害した」と恐喝する新たな手口を使用した不正プログラムが流行していると発表した。この事例は、偽セキュリティソフト型不正プログラム「FAKEAV」を用いた詐欺行為手口の模倣と思われるもの。今回の事例では、「不正広告」を閲覧することで不正なWebサイトに誘導、トレンドマイクロの製品で「ADW_ANTIPIRACY」として検出されるアドウェアをダウンロードさせる。このアドウェアは偽の警告メッセージ、例えば「ファイル共有ソフトの使用」や「違法なTorrentファイルのダウンロード」をしたため著作権を侵害しているといった、ユーザを脅す内容を表示する。特徴的であるのは、ポップアップの警告メッセージ内に「ICCP Foundation」という架空の団体名を記し、あたかもこの団体が「著作権訴訟の原告」であるように装っている点。さらに、実刑が下されると「最高で懲役5年の禁固刑、もしくは25万米ドルの罰金刑」になると強調し、著作権所有者に対する損害金として総額400米ドル以上の支払いを促すポップアップ・ウィンドウを表示する。http://jp.trendmicro.com/jp/threat/securityheadlines/article/20100512060155.html