Mac OSのファイル自動実行問題に重大な欠陥 | ScanNetSecurity
2024.04.27(土)

Mac OSのファイル自動実行問題に重大な欠陥

〜IEだけでなくMac OS全般に影響〜

製品・サービス・業界動向 業界動向
〜IEだけでなくMac OS全般に影響〜

 先日お伝えした、Mac版InternetExplorerによるファイルの自動実行の問題だが、IE固有の問題ではなく、Mac OS全般に関連する重大な欠陥であることが発覚した。該当するのは、従来のMac OSと、Mac OS XでClassicを利用している場合である。ブラウザもIEだけでなく、他のブラウザにも該当してしまう。

 この問題は、METAタグのrefreshを利用し、ファイルを強制的にダウンロードさせるHTMLと、CD-ROMの自動実行機能を利用した物。CD-ROMのディスクイメージを用意し、この中に悪意のあるプログラムを仕込み、圧縮ソフトでそのイメージを圧縮。このファイルがダウンロードされ、解凍ソフトがファイルを解凍すると、作成されたディスクイメージがMac OSによりマウントされ、仕込まれたプログラムが自動実行されてしまう。

 この方法は、以前発見された「AutoStart」というウイルスと似た手法となっており、Mac OSの機能と一般に広まっている「Stuffit Expander」という解凍ソフトの機能を利用している。
 そのため、この問題を回避するには、CD-ROMの自動再生と、「Stuffit Expander」による「ディスクイメージの自動マウント」及び「圧縮ファイルの解凍を継続しようとする機能」をオフにすることで対処できる。また、各ブラウザでダウンロードしたファイルを「Stuffit Expander」により実行を行わないようにし、IEのセキュリティゾーンの設定で、ダウンロードの制限かけるなどの対処も有効である。

 この問題は、当初はIE固有のものと考えられていたが、OSの機能とアプリケーションの機能を組み合わせた場合に発生する脆弱性である。この問題を利用された場合、甚大な損害を被る可能性も高い。Mac OS利用者は、速やかな対処が必要だろう。


Underconstruction by Taiyo
【重要】MacOSにファイル実行の脆弱性
http://www.u-struct.com/diary/view.cgi?ID=s20020128002516

リンクとか備忘録とか日記とか
2002.01.28 番外編:Mac file execution vulnerability
http://homepage.mac.com/vm_converter/diary.html#20020128_Mac_IE_vuln

《ScanNetSecurity》

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×