Don Parker(SecurityFocus.com)
2004年11月5日(金)15:32 GMT
国際
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Don Parker(SecurityFocus.com) 2004年11月5日(金)15:32 GMT
従来から言われてきたことだが、コンピュータ・セキュリティ業界において IT 関連の研修費は極めて高額だ。研修が遠方で行われる場合、その研修コース自体にかかる費用の他に宿泊費、食費、レンタカー代などの諸費用が加算される。それは、ともすると削減されつつある予算から捻出する企業のセキュリティ担当責任者にとって、すぐさま途方もない額になる。では、その責任者は部下に研修を受けさせないことで被る損失について考えてみたことがあるのだろうか?
IT 担当責任者は、時として難しい選択をせまられる。その一つに、部下に研修を受けさせるか否かの選択がある。あなたは、部下のアナリストに信用あるベンダーの研修を定期的に受けさせているだろうか? あるいは、財務費用の点から研修を断念せざるを得ないかもしれない。私の知人にも断念した人が数人いる。仮に部下のアナリストに研修を受けさせたとしても、他の企業に転職するだろうと信じ込んでいる人もいる。これは極めて妥当な見解であると同時に危険な意味合いもある。つまり、部下ひいては部下の将来への投資を怠ることで彼は不満を抱える恐れがあり、結果会社を去ることになるのだ。私の同業者の中にも正にその理由で優良企業を辞めた人が何人かいる。彼らは皆、自身の職業に関して最新の研修を受けることが必須な仕事に就いていると自負していた。IT 業界において、セキュリティほど日進月歩で変化する分野はそうないだろう。