ほぼ5年に及ぶ服役を終え、悪名高きハッカーKevin Mitnickは1月21日早朝、警備が中程度の刑務所から出所した。 Mitnick(36歳)は、ハイテク企業数社のコンピュータ・システムに侵入し、また以前に犯した罪で保護観察期間中でありながらその規定を破り当局から逃亡した罪で服役していた。 Mitnickのコンピュータ・システムへの侵入および携帯電話の悪用の犯歴を鑑み、米地方裁判所Mariana Pfaelzer判事は、Mitnickの3年におよぶ保護観察期間中彼が使用する通信手段に厳しい制約を科した。それは、コンピュータのハードウェア、ソフトウェア、モデム、コンピュータ関連機器、ノート型パソコン、個人情報管理システムそして携帯電話もしくはテレビなど通常の電話を除くインターネットや通信ネットワークに接続可能なあらゆる通信機器の所有および使用の禁止である。そのような制約が、今後のMitnickの就職に影響を及ぼすことは判事も認めた。 Mitnickの出所を2日後に控え、祖母のReba Vartanianさんは次のように語った。「孫は勉強しようと思ってました。そして仕事にも就くつもりでした。でも孫の母親と面談した保護観察官が言うには、孫は学校へ行くことも、セブンイレブンで働くことも許されないそうです。なぜならコンピュータ処理されたレジスターがあるからです」。