如月は手を引っ込めると、ぺらぺらと念仏のようにつぶやきだした。それは違うんじゃない? と突っ込みたいが、いつものことなのでスルーする。ああやって話すことで頭を整理しているのだ。本人も話している内容が正しいとは思っていない。
本命だった三社目、ScanNetSecurity からの返答は一向に届きませんでした。ところが、その日の夕方、奇跡が起きました。ScanNetSecurity からの返事が届き、なんと「条件付きで許可する」とのこと。その条件とは、「卒業研究の体験を記事として寄稿すること」。まさに、今この文章を書いていることが、その条件の実行なのです。
箱崎はわくわくしてきた。こうやってふたりで話しながら可能性を確認してゆくのは楽しい。見ていた世界ががらっと姿を変えることも多い。今回もそうなりそうな気がしてきた。
岡山県精神科医療センターへはランサムウェア攻撃の調査を専門家に依頼するにあたり、その目的を「つまびらかに事実を記載し、ひとえに今後の対策にとって重要な情報を正確に把握して、公表すること」とし「一切の忖度なしで事実と責任の所在を明確にし、今後の警鐘とすることをお願いし」たとのことだ。
いろいろ考えさせられる文言である。それは、基本的には、あらゆるフォレンジック調査依頼とはこうした趣旨で行われなければおかしいからだ。とはいえわざわざこんなことを冒頭に書くのは明確に意志を感じた。
今、佐藤は自分がしてきたことを受け手の立場で解析している。Fatebook 社がアジア各国に提供してきた無償インターネットサービスがなにをもたらしたか、SNS がなにをもたらしたか。
あいつらどこまでやるつもりなんだ。本当にできるのか? 佐藤は半信半疑になったが、それでも数カ国分のデータをまとめて送る。ふと気がつくと荒垣がにやにやしている。
「さきほどの二つ目の答えをうかがっていません。なぜ、ご立派な結果が出ているのに、ここにいらしたんでしょう?」
問題はそれだけではない。多くの人々が Free Basics 経由で情報にアクセスするようになり、ひたすら世論への影響力が拡大する。一部では“Fatebook の悪魔”と呼ばれている。
さて、この 700 万という全盛期の『週刊少年ジャンプ』の部数をも上回る数字だが、そもそも快活CLUB の会員がこんなにも居たことに改めてびっくりした。SCAN の有料会員もこれだけ居たら、筆者の晩ご飯のおかずが一品増えるのにと悔しさで涙溢れた。それにしても 700 万人という圧倒的な数字の暴力には絶句してしまう。日本の人口の 6 %近くを占め、学校の 1 クラスに 2 人くらいはいる計算だ。
如月の言葉に佐藤はにやっと笑う。初めて佐藤の人間らしい表情を見た気がする。さきほどまでは、よそいきの顔だったのだろう。それにしても一気に話が進んでしまった。これじゃ、こちらの出番がない。
新たに取り扱いを開始したBIMIのロゴの正当性を示す証明書 CMC を自分たちの所有するロゴマークやアイコンを使って発行してみましたので、手続きや VMC と CMC の違いなどをご紹介したいと思います。
佐藤の言葉に箱崎は目を見張った。まさか直接兵器を与えたりはしていないと思うが、どのような形でも少数民族虐待を行っている軍隊に支援するのは平和国家という看板をぶら下げている日本らしくない。
如月が立ち上がる。見た目はいつもと変わりない穏やかな笑顔だが、いつも一緒にいる箱崎には明らかに違うことがわかる。やる気まんまんだ。金払いがよさそうだからだろう。
戦後、銀行から巨額を引き出した代表的な事件は3つあり、それぞれに手口の巧妙さ、横領額の大きさ、人間関係のドラマ性で社会に衝撃を与えています。そのいずれもが女性で、報道で容姿がもてはやされている点が興味深い。もうね、これは、週刊少年ジャンプの黄金期の代表作の一つ、北条司先生の怪盗三姉妹キャッツ💛アイに匹敵します。
疾病地政学とは、相手国に疾病を蔓延させることで混乱と分断を広げることを目的とした実学である。その過程で相手国の国民の多くが疾病で死亡する効果もある。疾病を「兵器」としてとらえ、医療をその「防御」と位置づけ、疾病の蔓延と医療体制の毀損を狙った全領域作戦を実施する。
1 月に最も件数換算の被害規模が大きかったのは、株式会社三恵による「三恵通販サイトに不正アクセス、71,943 名のカード情報が漏えいした可能性」の 292,707 名だった。
公開情報というと大したことないように聞こえるが、世界中がネットでつながっている現代では、OSINT によってさまざまな秘密が暴露されている。有名なのは 2014 年 7 月に墜落したマレーシア航空 MH17便が実際にはロシアによって撃墜されたことを暴いたベリングキャットの記事だ。ベリングキャットはイギリス人ブロガーのエリオット・ヒギンズが始めた調査報道サイトであり、世界でもっとも有名な OSINT による調査報道サイトとなっている。
「このうち選挙の手続きと政治参加以外のカテゴリーは、指標ができた 2006 年以降、悪化の一途をたどっています。中でも政府機能つまり透明性、説明責任、腐敗、人権などについては特に悪化がひどい。荒垣さんのお言葉をお借りすると、世界の民主主義は緩慢な死を迎えつつあると言ってよいでしょう」
イーロン・マスクが目指すのは「自由な世界」だ。自由に事業を行い、宇宙を開拓し、人間の脳を改造する。人間の可能性を拡大するのに規制は不要だ。だから世論を操作し、規制の権限を持つ国家を懐柔して同盟関係を結ぶ。多くの民主主義国の企業が規制に苦しむ中、規制を受けない企業は一歩も二歩も先を行くことが出来る。そのために彼は「自由」を大事にする。
「君島さんからメールだ。なにこれ?」そう言いながら送信元を確認して開く。君島は以前一緒に仕事をしたことのあるフリーのサイバーセキュリティコンサルタントだ。如月姉妹社にとびきりやっかいな仕事を持ち込んでくることが多い。 “ 外交研究所の荒垣さんに紹介した。いずれ連絡がゆくと思う。よろしく。依頼するのは『民主主義を殺した犯人』を特定する仕事だ ”
アルゴリズムと不滅の音源という特徴のおかげで、TikTok は「潜在的テロリスト覚醒サービス」となった。その影響を大きく受けたのは TikTok をよく利用している 10 代の若者だった。