NTTデータ・セキュリティ株式会社は6月15日、同社が6月11日に公開した「Adobe Reader、AcrobatおよびFlash Playerのauthplay.dllに発見された脆弱性(CVE-2010-1297)に関する検証レポート」関して追記を行ったと発表した。この脆弱性は、ActionScript Virtual Machine2(AVM2)に対し、細工されたAVM2 newfunction命令を実行させることで任意のコードを実行される可能性があるというもの。前回、同社ではこの脆弱性の再現性を検証、ターゲットシステムにWebブラウザを通じて細工したPDFファイルをロードさせることで任意のコードの実行が可能であるとした。しかし、この手法による攻撃はFlash Playerの最新版をインストールしていても成立することが確認されており、本脆弱性が修正されると思われる6月29日リリース予定のAdobe ReaderおよびAcrobatの更新まで、ユーザはアドビ社が提示している軽減策を講じることが望ましいとしている。http://www.nttdata-sec.co.jp/article/vulner.html