ソフォス株式会社は11月1日、2007年10月のWebベースおよびメールベースのコンピュータウイルスそれぞれの報告数をまとめた「Webウイルストップ10」および「メールウイルストップ10」を発表した。同社グローバルモニタリングチームの調査によると、10月は、新規に発生した「PDFex」と呼ばれるトロイの木馬が猛威を振るった。「PDFex」はメールにPDFファイルを添付した典型的なスパムメッセージで、Windowsの最新のパッチが適用されていないPCの脆弱性をついて被害を広げる。10月末の数日間で急激に蔓延し、10月26日から28日の間には、すべての悪質なメールの3分の2(66%)を占めた。2007年10月におけるトップ10メールウイルスの上位は、「Troj/Pushdo」が25.4%で1位、「W32/Netsky」が27.4%で2位、「Troj/PDFex」が13.6%で3位となっている。Webウイルストップ10の上位は、「Mal/Iframe」が68.7%で1位、「Troj/Unif」が15.9%で2位、「Mal/ObfJS」が5.4%で3位となった。また、2007年10月に同社が検知した、マルウェアに感染したWebサイトをホスティングしている国別にまとめたランキングは、中国(香港を含む)が51.5%で1位、ロシアが20.9%で2位、アメリカが14.3%で3位と、2位と3位が入れ替わった。ソフォス、2007年10月の『ウイルス傾向レポート』を発表http://www.sophos.co.jp/pressoffice/news/articles/2007/11/toptenoct07.html