管理体制に不安のあるサイトは利用したくない!?インシデントに見るネット利用者の性向 | ScanNetSecurity
2024.04.27(土)

管理体制に不安のあるサイトは利用したくない!?インシデントに見るネット利用者の性向

 セキュリティインシデントをとりあげて、一般利用者に印象をアンケートする試みが Scan 編集部によって行われた。
 限られたサンプルであり、限定的な調査といえるが、いくつかの仮説を読み取ることができた。
 インシデントによるサイト評価への影響は、技術的信頼

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 セキュリティインシデントをとりあげて、一般利用者に印象をアンケートする試みが Scan 編集部によって行われた。
 限られたサンプルであり、限定的な調査といえるが、いくつかの仮説を読み取ることができた。
 インシデントによるサイト評価への影響は、技術的信頼度 < 管理体制 < 利用意向の順番でより強い影響(マイナスに振れる)がでる傾向がある。
 また、技術的問題に起因する事件よりも管理体制の問題に起因する事件の方が利用意向に対してマイナスの影響を与える傾向がある。

 また、インシデントの発生したサイトを認知あるいは利用した経験者は、そうでない利用者よりも強く影響がでる傾向がある。

 リアルな社会では、なんらかのインシデントが発生した際に関連する商品は甚大な影響をこうむることが知られている。最近の代表的な例では、狂牛病、雪印事件などが引き起こした消費行動への影響が挙げられる。

 ネット上での購買行動は母数が少ないこともあり、ほとんどのインシデントはマスメディアではとりあげられず、そのためインシデントの影響が購買行動に深刻な影響をもたらすことはあまりなかったといえる。
 PCのみならず携帯電話でのネット購買が可能となった今日、ネット上での購買行動は当たり前になりつつある。
 マスメディアがネット上のインシデントを積極的に事件としてとりあげるようになるのも時間の問題である。
 そうなった時、リアルな社会で起きたのと同じようなインパクトがネット上でも起こりうることを今回のアンケート調査は示唆していると感じた。


今回の調査はネットリサーチサービス オンサベイを利用して行いました。http://www.on-survey.com/

調査結果は Scan Security Management 誌に掲載予定
http://www.vagabond.co.jp/c2/ssm/

過去の個別調査結果の抜粋

第1回目詳細〜60%以上が今後の利用にネガティブな印象〜(2003.8.20)
https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/10904.html
第2回目詳細
https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/11042.html
第3回目詳細
https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/11090.html
第4回目詳細 〜ミニストップ事件(2003.9.18)
https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/11149.html
第5回目詳細〜メールのCC欄に詰め込まれたアドレスはそれほど問題ではない?〜 (2003.9.25)
https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/11204.html
第6回目詳細〜ISPのウイルスチェックサービスだけで万全?〜(2003.10.2) https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/11259.html

《ScanNetSecurity》

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