反インド関連クラック攻撃とサイバー攻撃をトラッキングしているProject India Crackedに対してNDSAが最近発信した電子メールは、「for ur info mr we got those pass words off an infected lame indian users [sic] who some how got infected to our mass trojans.(我々の作成した大量のトロイの木馬に何らかの形で感染したインドのユーザーを介して、攻撃に必要なパスワードを入手したのだ)」という内容だった。
一般的なクラック攻撃の他に、同グループは特殊な行動も取るようだ。同グループが攻撃したと思われるサイトの1つにindian-army.orgがあるが、2002年8月14日付けでwww.indian-army.orgのタイトル部分に「U WERE HACKED BY NDSA(NDSAによってハッキングされている)」と表示される。このウェブページには、反インド的で過激な言葉を使い、インドにカシミール区域から早急に撤退するよう訴えていた。ところが、Project India Crackedが指摘するように、このクラック攻撃をよく調べてみると、実際はクラック攻撃ではないことが判明した。WHOIS検索の結果、実はこのサイトがNDSAに登録されている(またはNDSA ハッカーがDNSサーバーに侵入した)ことが判明している。登録は2002年7月28日に行われており、上記の攻撃が行われる直前の日付だ。このサイトの管理者名は「ndsa pakistan」となっている。この虚偽の登録について、さらに興味を引く事実が明らかになっている。indian-army.orgを運営しているのは「Itamar Even-Zohar」という組織だというのだ。「Itamar Even-Zohar」というのは、テルアビブ大学にいるイスラエルの文化、記号論、文学論の教授名で、中近東圏でよく知られている。NDSAのハッカーの意図は不明である。過去にもkajool.netウェブサイトに対して行われたクラック攻撃で、同様の話が知られている。
NDSAによると、同グループはAiC(Anti-India Crew)とGForce Pakistanという別の反インド系ハッカーグループを尊敬しているという。同グループのメンバーリストには、Fated、orion、gnat、Night`rider、m_a_n_i、jelley、soul reaver、Members of the jauf crew、Mr Bean、poizion、instincts、およびFarrukhなどのハンドル名が挙げられている。「我々はチームであり、チームとして働いている。利益も収益もない。もし将来の夢や名誉を求めるならここに来るべきではない。我々の目的は国家に尽くすことにある。メンバーはチームの一員として努力すべきであり、先輩後輩の区別もない」という宣言が、同グループ内での人間関係を表している。
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