David Bryan少将は「犯人はインターネット上に広く出回っているエンコードされたハッカーツールを使用しており、犯人の正体が子供なのか、犯罪者なのかゲリラなのか、もしくは敵国の仕業なのか不明だ」と説明した。国防総省にはコンピュータが200万台以上、ローカルネットワーク(LAN)の数は10万に上り、長距離ネットワークは100ある。国防総省関連のネットワークで疑わしい形跡が報告された件数は、昨年1年間で2万3662回、1999年は2万2144回だった。そのうち、悪意ある形跡と断定されたのは、413件(2%弱)。その他の2万3249件は、“定期的な”調査、もしくは自動ハッキングツールによるスキャンと判断された。自動ハッキングツールは、不正侵入するためネットワークの脆弱性を無作為に探すツールだ。Well氏は「国防総省は、サイバー攻撃から米国の基幹インフラを守るため、対応措置ならびに不正侵入を検出する技術の改善を早急に進めている」と述べた。