米オクラホマシティー連邦ビル爆破事件で主犯とされたTimothy McVeigh 死刑囚(33歳)の刑が11日朝、執行された。その数時間後、インターネットのチャットルームに死刑執行の様子を収めたデオクリップのファイルが出回った。何人かがウェブサイトにアクセスし、指定されたファイルをダウンロードしたがそのようなビデオはなかった。代わりに、SubSevenと呼ばれるコンピュータウイルスの変種が含まれていたのだ。そのMcVeighウイルスは、マイクロソフトのWindows環境のコンピュータのみに感染する。SubSevenは、トロイの木馬として知られているウイルスだ。感染すると、悪意あるハッカーに攻撃対象となるコンピュータの遠隔操作権を与えてしまう。そして、多数のハッカーはそのようなウイルスに感染したコンピュータを利用して、自身に代わり攻撃を実行させるのだ。結果、警察の追跡を非常に困難にしている。 アンチウイルス会社Sophos社の広報担当は「問題のMcVeighウイルスついて数人の米国人顧客から問い合わせがあったが、多数のコンピュータが感染するようなことはないだろう」と述べた。インディアナ州の刑務所で執行されたMcVeigh 死刑囚の最後の瞬間のビデオは、有線テレビによりオクラホマ州の政府機関施設に向けて中継されたが、シグナルが傍受および復調されたような形跡はなかった、と米連邦捜査局の職員は述べた。偽のビデオクリップをダウンロードしインストールした人は、ごく僅かと見られている。