また10月6日にもAmerican Realtyという会社から9,600ドルを受け取って、約750ドルを除いて残高をウクライナへ送金したという。Cutshallは不正と見られる送金を受ける約3週間前に、Fairline Group という会社から連絡を受けたと話している。求職サイトで履歴書を見つけたということで、役職は"finance manager"だった。
さらに9,600ドルを受け取った10日後、$3,441.97の送金を再び受けるが、このときには、銀行がCutshallの口座を凍結したため、"業務"を遂行できなかった。興味深いのはCutshallがFairline Group から仕事のオファーを受けたのと、ほぼ同時期に、やはり履歴書をオンラインで見つけたとしてMedical Payments Inc.という会社から連絡を受けていることだ。CutshallはMoney Muleのリクルートに用いられることが多い"自宅でインターネットを使ってできる簡単な仕事"に応募した記憶はないと話している。
そのため、採用の連絡があったときには、これらの会社の業務内容について調べたそうだ。たとえば、Fairline Group はFairline Group Inc.(fairline-group.cn)がWebサイトとなっていたため、調べた上で正規の会社だと判断したという。Cutshallは送金先がウクライナであったことは不審に思ったと認めている。