情報処理振興事業協会(IPA)は、2001年12月及び2001年1年間のコンピュータウイルス届出状況を発表した。 同レポートによる12月の届出件数は3,900件であり、過去最悪の2,809件(2001年8月)を大きく上回ったと記述されている。この要因は、W32/Badtransウイルスの亜種の届出が1種類のウイルスとして月間届出最多の2,701件となったことを挙げている。12月は個人ユーザの届出が全体の36.7%を占め、そのうちの28.9%が実際に被害を受けたと報告されている。 また、年間での届出件数は前年(11,109件)の2倍を超える24,261件であったと記述されている。この要因として、2000年から続いているメール機能を悪用するウイルスの蔓延、さらにセキュリティホールを悪用するウイルスの出現を挙げている。しかし、実際に感染したケースは19%(前年20%)にとどまっており、企業ユーザにおけるウイルス対策の強化が伺えるとしている。http://www.ipa.go.jp/security/txt/2002_01outline.html