IBM 社はインターネットのセキュリティ・リスクに関する認識を広めるため、電子ビジネス・セキュリティ関連のソフトウェアおよびコンサルティング技術の世界的な啓蒙活動に乗り出した。一口に悪質なコンピュータ・ハッカーと言ってもその実態は様々だ。例えば、企業妨
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IBM 社はインターネットのセキュリティ・リスクに関する認識を広めるため、電子ビジネス・セキュリティ関連のソフトウェアおよびコンサルティング技術の世界的な啓蒙活動に乗り出した。一口に悪質なコンピュータ・ハッカーと言ってもその実態は様々だ。例えば、企業妨害者や恐喝者、十代の少年そしてIT専門家などが挙げられる。同社のセキュリティ専門家は、各オフィスに悪質なコンピュータハッカーが最低一人はいると警告する。先月(9月)に発表された調査結果によると、英国企業の3分の2が過去に深刻なサイバー攻撃(不正侵入、ウイルス攻撃、サイバー詐欺など)を受けた経験があると回答しており、企業のシステム管理者は内部のコンピュータシステムのセキュリティ強化に着手しているという。この傾向は、セキュリティ関連のソフトウェアおよびコンサルティング業界の市場が拡大していることを意味する。
IBM 社は9月6日、同キャンペーンのイベントをロンドンで開催した。そこで、元ハッカーで現在は同社に勤務するセキュリティ専門家がインターネット・セキュリティの脆弱な状況に関し「ウイルスの発生件数は、増加の一途を辿っている。最も危険なのは、いわゆる“スクリプト・キディ”と呼ばれる未熟な十代のハッカーで、ハッカー人口の最も大きな割合を占めている。彼らは、インターネットからウイルス・プログラムをダウンロードし、それを使ってサイトを攻撃することに喜びを感じている。もちろん、彼らはその行為が深刻な被害をもたらすことをちゃんと認識している」と述べ、企業の経営陣らがIT防衛に深く関与する必要性を訴えた。