水害に備え水上を浮上航行可能な高機動水陸両用車(米ポラリス) | ScanNetSecurity
2024.05.08(水)

水害に備え水上を浮上航行可能な高機動水陸両用車(米ポラリス)

10月14~16日に東京ビッグサイトで開催された「危機管理産業展(RISCON)2015」。さまざまな企業から災害時に活躍するビークルが出展されていたが、なかでも目を引いたのがポラリス社(アメリカ)の高機動水陸両用車『RAMPAGE(ランページ)』だ。

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10月14~16日に東京ビッグサイトで開催された「危機管理産業展(RISCON)2015」。さまざまな企業から災害時に活躍するビークルが出展されていたが、なかでも目を引いたのがポラリス社(アメリカ)の高機動水陸両用車『RAMPAGE(ランページ)』だ。

ランページはまだ開発途上のプロトタイプだが、今回が世界初公開。999ccの2気筒エンジンを搭載し、最高時速は80km/h以上。トランスミッションはCVTが採用されている。

クローラーは金属繊維を混合した強化ラバー製。転輪の外側に脱落防止のガードプレートを持つ。ポラリスが手がけるATVやスノーモビルの技術を応用して設計され、開発が進められている。

特徴は45度という登坂能力とクローラーがもたらす悪路走破性能、そして船体構造を持つボディで水上を浮上航行できるということ。車両の乾燥重量は1587kg。

全長3582×全幅2000mmというコンパクトなボディサイズながらキャビンの前後に荷台を持ち、合計454kgの積載量を確保。最大牽引能力は6000ポンド(約2720kg)という輸送能力を誇る。

ポラリス製品の正規輸入元で、ブースを出展したホワイトハウスオートモービルでは「日本は水害も多い国ですから、水陸両用であれば機動力が高まり、活躍できる場面もぐっと増えるはずです」と説明する。

ランページは現在ポラリスのディフェンス・ビークル部門が開発中で、近日発売とのこと。日本での顧客は警察や消防の関連団体、自治体などをメインに想定しているという。

またブースでは、同じくディフェンス・ビークル部門が開発したエアレスタイヤ『テレインアーマー』を展示。こちらはすでに商品化されている。残念ながら日本では、平時の公道走行は不可。しかし災害出動時にはパンクの心配がなく、また平時には待機中に空気圧チェックの手間が不要で、メンテナンスの手間が低減できるというメリットがある。

【危機管理産業展】ポラリス、水陸両用車のプロトタイプを世界初公開

《古庄 速人@レスポンス》

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