IPA/ISEC(独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター)は4月2日、2008年3月分および第1四半期の「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況」を発表した。発表によると、3月のウイルス検出数は約21万個、届出件数は1,651件となり、減少傾向が続いている。不正アクセス届出状況では、3月の届出件数は19件であり、そのうち13件が実際に被害にあっている。相談総件数は654件で、このうち「ワンクリック不正請求」に関する相談が157件、「セキュリティ対策ソフトの押し売り」行為に関する相談が9件、Winnyに関連する相談が6件などとなっている。2008年第1四半期のウイルス・不正アクセス届出状況では、2008年第1四半期のウイルス届出件数は5,551件と、2006年第4四半期の約半数となった。これは、大量にメールを送信するタイプの新種ウイルスの出現がなく、また、組織・個人においてセキュリティ対策が浸透したことにより、届出件数が減少しているものと推測している。不正アクセスの届出件数では、2008年第1四半期の届出件数は合計31件であり、前四半期の約0.8倍となった。被害があった件数は前四半期の約0.9倍となっている。http://www.ipa.go.jp/security/txt/2008/04outline.html