日本電気株式会社は10月2日、インターネットショッピングやインターネットバンキングなど、ユーザ認証を必要とするWebサイトへのPCからのアクセス時に携帯電話を用いることで、認証情報をPCに直接入力せずにWebサイトへのアクセスを可能にする技術を開発したと発表した。本技術は、PCからのWebサイトアクセス時に、Webサイトから受信した認証要求をPCから携帯電話へ送信し、PC経由で携帯電話とWebサイト間で認証を行うというもの。認証情報をPCに直接入力しないため、キーロガーのようなスパイウェアによる認証情報の漏洩を防止できる。また、認証時に携帯電話内でアクセス先が正規のWebサイトであることが確認できるため、フィッシング詐欺を狙った偽装サイトへの誘導も防止できるとしている。認証にはワンタイムパスワードを利用し、パスワードの搾取を無効にする。なお本技術では、Webサイトの検証に必要な情報を携帯キャリア網経由で取得することを想定しており、これにより安全性を確保する計画だ。これらのWebサイト情報をホワイトリスト方式で持つことができれば、新たに出現したフィッシングサイトへの誘導も防止できる。この情報の提供方法、データ形式などは別途、携帯キャリアやWebサービス提供者との連携が必要となるため、今後検討を進めていくという。http://www.nec.co.jp/press/ja/0610/0203.html