直接関係ない私企業のサイトをわざわざテストしに行くのは、余計なお世話でありそこの担当者を痛めつける悪趣味な行為とも考えられる。しかし、そこに「消費者からの暗黙の依頼ないし期待」があったと見るのは無理だろうか。過去にそのようなテストで問題が指摘されて Web の改善が行われ、消費者が損害を被るリスクが軽減されてきた、つまり恩恵を受けてきたことを踏まえ、消費者がそれを期待している、誰かにやって欲しいと思っていると考えるのは妄想だろうか。
Web は誰でもアクセスできるのが前提であり、「テストのためのアクセスはお断り」とでも明記されていれば別だが、そのようなサイトを信用する気になる人がどれくらいいるだろうか(案外いるかも知れないが)。また、テストのためのアクセスは本来の利用方法ではないが、ローカルでソフトウェアのテストをする場合もそのソフトウェアを本来の利用方法とは違う形で利用している。前者がだめで後者がよいとする理由はないと思う。