情報処理振興事業協会セキュリティセンター(IPA/ISEC)は12月4日、2003年11月のコンピュータウイルスの届出状況を発表した。レポートによると11月の1位は「W32/Swen」で596件、2位は「W32/Klez」で309件、3位は新しく亜種の出現した「W32/Mimail」で256件であった。W32/Swenは2ヶ月連続で1位となっており、セキュリティホールを悪用するウイルスが上位を占めている。11月は「W32/Mimail」の亜種が出現し届出が増加した。同ウイルスは、オンライン支払いサービス業者を装って個人情報を送信するために添付ファイルを開くよう促し、添付ファイルを開くとウイルスに感染するというもの。感染すると、PCに保存されているアドレス宛にウイルスを添付したメールが送信される。また、IPA/ISECでは年末に向けて出現する可能性のあるクリスマスカードや年賀状に見せかけたウイルスやデマメールに対し、事前対策を行い、また、メールの添付ファイルの取り扱いに十分注意するよう呼びかけている。http://www.ipa.go.jp/security/txt/2003/12.html