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2018.02.22(木)

[特別レポート] リアル DMZ 訪問記

特集 コラム

非武装地帯(ひぶそうちたい、DMZ、英語: demilitarized zone)とは、組織の内部ネットワークと危険の多い外部ネットワーク(一般的にインターネット)の間に設置されている隔離されたネットワーク領域(サブネットワーク、Subnetwork)のこと。(ウィキペディア

大学の講堂、あるいは何かの宗教施設を思わせる偉容の建物「自由の家」に入って人気のない広い階段を登ると、筆者たちの目の前には、ニュースや映画で繰り返し目にしたあの光景が広がっていました。2014年夏、ScanNetSecurity編集人の上野と筆者は、韓国と北朝鮮の非武装中立地帯(DMZ)の板門店(パンムンジョム)にある軍事停戦委員会本会議場を訪れていました。

グレーの迷彩服を着て軍帽をかぶった国連軍の兵士は比較的くつろいだ雰囲気で立っているものの、スカイブルーのペンキが塗られた一階建ての停戦委員会本会議場の近くに立つ韓国軍兵士は、みな一様に肩幅に足を開いて、頭に戦闘用ヘルメットをかぶり、濃いサングラスをかけて、ピクリとも身動きせず立哨しており、こういう例えは適切ではないかもしれませんが、京都龍安寺の枯山水石庭や、華道の生け花、あるいは大きな半紙に描かれた前衛書を思わせる緊張感を放っていました。兵士、風景、時間が激しく静止しているように見えました。

前夜、ソウルのセキュリティ関係者との情報交換で、焼酎をビールで割った酒をテーブルの席次の時計回りで無限ループで飲まされるという現地の歓待を受け、二日酔いでむくんだ顔で板門店を訪れた上野と筆者でしたが、この光景を前に数秒間絶句しました。自然に姿勢が正される特別な空気がありました。

●はじまりは好奇心

「せっかく韓国に行くんですから、やっぱり『リアル DMZ』には行っておきましょう」

板門店訪問に先立つ2014年7月上旬、韓国のセキュリティ関係者との情報交換を目的としたソウル出張の打ち合わせをしていたときに、編集人の上野が例によって、のんびりとした口調で筆者にこう言いました。彼の顔には、いい意味で緊張感のないいつもの笑顔が浮かんでいます。

《高橋 潤哉》

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