●そのほかのトピック 最終回となる今回では、これまでに触れることができなかった、しかしSnortを利用するのであれば知っておくべき情報を、簡単にまとめておきたい。(1)1-CD Snort 1-CD Snortは、株式会社ネットエージェントが無償で配布している、その名の通り1枚のCD-ROMからブートするだけでSnortを利用できるCD-ROMだ。Snortに興味はあるものの、専用のマシンを用意することができない場合や、期間限定でSnortを利用したい場合には、有力な選択肢の一つとなるだろう。 http://www.netagent.co.jp/1CDsnort.html 現在公開されているVer.1.1βでは、シグネチャの自動更新を行うOinkmasterにも対応したため、ある程度であれば継続的に運用することもできるようになっている。1-CD Snort自体は限りなくコンパクトに作られているため(ファイルサイズ36MB程度)、実際に利用するにはそのマシンにWebもしくはSSHでアクセスできるマシンが必要となるので、注意しておこう。ちなみに、ログはメモリ上のRAMディスクに保管されるため、停止後に保存しておきたい場合には、USBメモリなどの外部メディアが必要となる。 必要最小限で構成されているものの、Webベースでの管理にも対応しているため、Snortがどのようなものか知りたいのであれば、こちらで試してみるといいだろう。(2)Windowsで利用するSnort 意外と知られていないが、WindowsでSnortを利用することもできる。事前ににパケットキャプチャドライバであるWinPCAPを導入しておく必要はあるが、それだけ済ませておけば、基本的にUNIX系OSと同様の操作をコマンドラインから行うことができる。【執筆:NTT東日本セキュリティオペレーションセンタ 日吉 龍】──(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください)http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec