前述のリストにコンピュータ災害の感染時間を新たに追加することにしよう。それは 20 分だ。セキュリティのプロは皆、覚えておく必要がある。20 分は、そう長い時間ではない。20 分では、多くの都市でも遠出のドライブはできないだろう。また『Mary Tyler Moore Show』も最後まで見ることはできない(何をかくそう私は Mary の大ファンだ)。税金の計算だってできないだろう(でも驚いたことに、HTML や美味しい夕飯の作り方、ヨガの練習方法は 20 分で習得できる。でもホント?)では、他にどんなことが 20 分でできるだろう?
そう、セキュリティ対策をしていない Windows XP を稼動している平均的な PC がインターネットに接続して、感染するまでの生存時間だ。
●問題発生! 解決策は?
SANS Institute Internet Storm Center は数日前、前述のようなショッキングな事実を発表した。同センターのデータによると、感染までの時間は現在が 20 分なのに対し、昨年は 40 分だった。また、感染にかかった平均の最大および最小時間は昨年のクリスマスが最大で 1 時間を上回り、最小は今年の春の僅か 15 分だった。昨年のクリスマス時は例外的と言えるだろう。全体的な傾向として、Windows マシンが感染して乗っ取られるまでの時間は明らかにより短縮されている。
SANS Institute が指摘しているように、20 分では手遅れになる前に Windows PC を完全に更新することはできない。買ったばかりの新しい PC を箱から取り出し、電源を入れ、インターネットに接続した場合、大抵の人は(大抵の人というのは間違い? では多数の人々にしよう。それでも不満なら、一部の人々というのはどうだろう(ため息)では、少数の人々。これで満足?)直ちに Windows Update に行き、Microsoft が提供する最新のパッチを取得する必要のあることを認識している。では、さっそく取りに行かなくてはならない。そうそう、Microsoft が提供する必須の更新 Windows XP Service Pack 2 を忘れてはいけない。そのサイズは "70 メガバイト(MB)しかないかもしれないし、あるいは 260 MB もあるかもしれないのだ"。