Linux GUIを使ったシステム管理入門(3) | ScanNetSecurity
2021.01.25(月)

Linux GUIを使ったシステム管理入門(3)

●ユーザ管理(2)−アカウントの停止とグループの活用

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●ユーザ管理(2)−アカウントの停止とグループの活用

 前回に引き続き、ユーザに関する管理について話を進めよう。

<アカウントの停止>

 まず、アカウントに停止について簡単に説明する。「停止」であって「削除」ではない。登録したユーザアカウントを一時的に利用できないようにするものだ。例えば、対象ユーザが子会社に出向するため親会社のアカウントの利用を停止する、といったような場合に使う。出向なのだから親会社のアカウントはそのままという企業が多いかもしれないが、昨今の社会状況を考えると、セキュリティ的には席のなくなった社員のアカウントは止めておくのが正解だろう。停止の理由がなくなれば、簡単な操作で利用を復活させることができる。削除してしまうと、ユーザ登録を最初から行わなければならない。

 アカウント停止の設定には、2つの方法がある。「アカウント情報」パネルで行う方法と「ユーザデータ」パネルで行う方法だ。両者の違いは、ログイン時の表示内容にある。

 「アカウント情報」パネルで停止設定を行う場合は、「ユーザアカウントがロックされています」チェックボックスをオンにする。これは、初めてユーザ登録した直後のパスワード無しの状態と同じだ。対象アカウントでログインしようとすると、正規のパスワードを入力しても「Login incorrect」と表示されログインできない。ちなみにこの動作は、登録されていないアカウントを使ってログインしようとした場合と同じ動作である。

 一方の「ユーザデータ」パネルでの設定は、「ログインシェル」でドロップダウンリストから「/sbin/nologin」を選択する。ログインシェルとは、ログインしたユーザが使用できるコマンドシェルのことで、Linuxなどでは好みのシェルプログラムを指定することが可能だ。このログインシェルの設定をはずすわけである。この場合、対象アカウントでログインしようとすると、「This account is currently not available.」とメッセージが表示されてログインできない。

画面A: http://vagabond.co.jp/c2/scan/column/linux03-a.gif
(アカウントを停止するために、「ユーザデータ」パネルでは「ログインシェル」の設定を「/sbin/nologin」にする)

 上記のようなアカウントの停止処理を受けて、対象アカウントによるログインはキックされることになるが、「ログインシェル」の変更による停止の方が一般的だろう。もっとも、この方法だと、そのアカウントが存在していることは分かってしまう。当該アカウントは現在無効になっている、という意味のメッセージが表示されるからだ。登録済みアカウントの流出を心配するなら、アカウントをロックしてしまった方がいいかもしれない。

 なお、コマンドラインからアカウントの停止を簡単に行う方法はない。ユーザ情報が格納されているpasswdファイルを、直接編集する必要がある。passwdファイルの編集にはvipwコマンドが使われるが、基本的にはvi(テキストエディタ)がpasswdファイルを読み込んで起動するだけだ。編集にはviの操作に習熟しなければならない。

【執筆:磯野康孝】

(詳しくはScan本誌をご覧ください)
http://shop.vagabond.co.jp/m-ssw01.shtml

《ScanNetSecurity》

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