【無料ツールで作るセキュアな環境(44)】〜OpenSSH 4〜(執筆:office) | ScanNetSecurity
2024.04.26(金)

【無料ツールで作るセキュアな環境(44)】〜OpenSSH 4〜(執筆:office)

 前回はsshdの起動方法について解説した。今回はsshdの設定について説明しよう。

特集 特集
 前回はsshdの起動方法について解説した。今回はsshdの設定について説明しよう。

 sshdの動作に関する設定はsshd_configで行う。このファイルの場所は usr/local/etc/sshd_config ないしは /etc/sshd_config である。また一般ユーザのプロセスとしてsshdを起動する場合は、各ユーザの ~/.ssh/ ディレクトリに sshd_config を作成しなければならない。OpenSSHインストール直後の /etc/sshd_config の記述内容のうち、今回の解説に関係ある部分を抜粋すると、
Port 22
#Protocol 2,1
#ListenAddress 0.0.0.0
#ListenAddress ::
HostKey /etc/ssh_host_key
HostKey /etc/ssh_host_rsa_key
HostKey /etc/ssh_host_dsa_key
PermitRootLogin yes
X11Forwarding no
Subsystem sftp /usr/sbin/sftp-server

という具合になっている。

・Port
sshdの待ち受けport番号の指定。一般ユーザ権限でsshdを動かすときには、1024以上のport番号を指定しなければならない。sshd起動時に -p オプションでport番号を指定することも可能だ。

・Protocol
プロトコルとしてSSH1、SSH2のいずれを使うかの指定。コメントアウトしてあるデフォルト時には両プロトコルが使える。片方のプロトコルを使う場合にはコメントアウトの#を消し、引数として一方の数字だけを指定すればよい。

・ListenAddress
接続を許可するホストと、そのホストからの接続を受け付けるPort番号の指定。ListenAddressの記述行はPortの記述行より後に書くこと。複数のホストからの接続を受け付ける場合にはListenAddress行を複数書く。ListenAdressを指定した場合、localhost等も明示的に指定しないと接続は拒否される。

接続拒否、接続許可サイトの指定は、ListenAddressに記述する代わりに、/etc/host.denyファイルと/etc/host.allowファイルでそれぞれ接続拒否、接続許可サイトを設定する方法もある。/etc/hosts.denyには


sshd: ALL

と一度全てのホストからの接続を拒否として記述しておき、/etc/hosts.allowで

sshd: 192.168.0.0/255.255.255.0

のように接続許可するホストを後から明示的に設定するのがよい。

office
office@ukky.net
http://www.office.ac/

(詳しくはScan本誌をご覧ください)
http://www.vagabond.co.jp/vv/m-sc.htm

《ScanNetSecurity》

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×