Gnutellaにウイルスの脅威(F-Secure社) | ScanNetSecurity
2024.04.27(土)

Gnutellaにウイルスの脅威(F-Secure社)

 急速に普及しているファイル交換システムGnutellaを利用しているマシンに影響を及ぼす新型ウイルスが確認された。Mandragoreという名称を持つそのウイルスの影響を受けるのは現在のところ、Gnutella対応ソフトのBearShareやToadNodeなどを使用しているシステムを含むG

国際 海外情報
 急速に普及しているファイル交換システムGnutellaを利用しているマシンに影響を及ぼす新型ウイルスが確認された。Mandragoreという名称を持つそのウイルスの影響を受けるのは現在のところ、Gnutella対応ソフトのBearShareやToadNodeなどを使用しているシステムを含むGnutellaシステムのユーザに限られている。同ウイルスは、ユーザがダウンロードしたいと思っているファイルを持つ他のマシンもしくはノードを装って拡散する。

 フィンランドのアンチウイルス・ソフト開発会社F-Secure社の研究責任者Mikko Hypponen氏は「例えば、ユーザが“butterflies”ファイルを検索した場合、感染したノードは“butterflies.exe”ファイルがあると告知する。そして、ユーザがそのファイルをダウンロードしてクリックすると、ユーザのマシンは感染し、他のユーザに感染したファイルの提供を開始するのだ」と説明した。しかし、感染したノードはすぐに自滅し、全要求に対し虚偽の応答をすることが出来なくなるため、ウイルス感染率は低い。また、同ウイルスは悪質なペイロードを含まない。

 同ウイルスの感染を防ぐ方法として、同氏は単純にGnutellaからの拡張子.exeのファイルをダウンロードしないことを勧めている。BearShareなどのGnutella対応ソフトウェア・クライアントは、ユーザが悪質なコードをダウンロードしないよう拡張子.exeの検索結果を自動的に隠している。

 Gnutellaのウイルスは昨年(2000年)の夏、VBS/GWVのようなVisual Basicスクリプト・ウイルス形式で最初に発見されたが、その数は極めて少ない。
《ScanNetSecurity》

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×