ウイルス作者とクラッカーの境界線がなくなる(Trend Micro社) | ScanNetSecurity
2024.04.27(土)

ウイルス作者とクラッカーの境界線がなくなる(Trend Micro社)

 Trend Micro社の技術責任者Marc Blanchard氏は「クラッカーがウイルスを使って企業のイントラネットに悪意あるコードを潜ませるケースが増えている。従ってアンチウイルス・ソフト開発会社は従来のウイルス検出に加え、これからは悪意あるコードにも目を光らせなければ

国際 海外情報
 Trend Micro社の技術責任者Marc Blanchard氏は「クラッカーがウイルスを使って企業のイントラネットに悪意あるコードを潜ませるケースが増えている。従ってアンチウイルス・ソフト開発会社は従来のウイルス検出に加え、これからは悪意あるコードにも目を光らせなければならないだろう」と警告した。これは、ウイルス作家がクラッカーにもなり得るという数年前には想像すらできなかった傾向だ。

 同氏によると、昨年(1999年)は自己増殖型ワームやウイルス、ステルス・ウイルス、マクロ・ウイルスなどの発生が目立った。そして、それらのウイルスを組み合せてウイルス技術を使ったトロイの木馬やofficeのマクロを使った電子メール型ワームなどが出現した。例えば、広範囲に感染が認められたKAKウイルスは添付ファイルにではなくメールの署名にウイルスが潜んでいる。この傾向は今後、半年程続くだろうと同氏は予測する。

 また同氏が初めてアンチウイルス・ソフト開発研究に携わった1986年当時を振りかえり「ウイルス作者とハッカーは全く別のグループで、むしろ互いに憎み合っていた。しかし、現在はその境界線はなくなりつつある」と説明した。また、ウイルス作者はWAP(Wireless Application Protocol)やPalm OSといった新しいプラットフォームを次なるターゲットに据えていると考えられている。しかし、Palm OS機器を狙ったウイルス感染は難しく、現段階ではその脅威は小さいとしている。

《ScanNetSecurity》

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×