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2017.10.24(火)

【チェーンメールの悪】(執筆:office)

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 チェーンメールとは、自身と同じ内容のメールを不特定の人へ転送するよう要請しているメールのことだ[1]。日本ではチェーンメールという言葉が一般的だが、英語ではChain Letter[2]という。

 これまでチェーンメールとしてウイルス情報、不幸のメール、核実験反対署名、献血募集、マルチレベル・マーケティング・プラン(MLM)[3]など、実に様々な内容のものが流布され、問題にされてきた。そして問題の度に「チェーンメールは、たとえ人命がかかっていても出してはいけない」と警告されてきた[4]。だがチェーンメールが何故いけないのかという理由は博識なネットワーカー達にさえもよく理解されていない。
[トラフィック問題の真実]

 チェーンメールが何故いけないかについてという理由の一つとして、チェーンメールがネットワークを麻痺することがよく挙げられる。岩崎宏氏のTips for E-mail ver. 6β[5]では次のようにまとめている。

 「チェーンメールはネットワークに多大な負荷を掛け、場合によっては、機能を麻痺させてしまいます。わずか数名の人に転送しただけでも、次の人もそれを繰り返すのでネズミ算式に流通量が増えていき、瞬く間に許容量を越えてしまうのです。

 「ネットワークやメールを配送するコンピュータが過負荷で『死んで』しまい、メールそのものが使えなくなります(災害が起きたときに通話が集中して、電話が通じなくなるのと同様です)。チェーンメールは言わば『ネット版核爆弾』です。」

 これは現在非常に重要な真実ではあるが、必ずしも普遍的な問題ではないことに注意したい。

 ねずみ講が儲からない理由として、市場を食い尽くしてしまうと新たな子ができないからというのと同様、特定のチェーンメールも世界中に行き渡ると収束して新たなトラフィック(情報流通量)を発生させなくなる。もしもチェーンメールが世界中に行き渡るまでネットワークが持てばチェーンの連鎖は終わる。

 そこでチェーンメールがどれぐらいのトラフィックを要求するかを大雑把に推算してみた。1Mバイトのサイズのメールを受け取り、転送を決意し、メール送付先を選択してメールを出すまでが1秒でできると仮定する。その送信先が1万人と仮定すると送信に必要なトラフィック(=受信に必要なトラフィック)は一人当たり10G/s(1秒当たり10ギガバイト)。一人が一日に受け取る全チェーンメールの容量は約10の11乗Mバイトである。

[1]http://www.cgh.ed.jp/netiquette/rfc1855j.txt
[2]Request For Comments: 1855
http://www.cgh.ed.jp/netiquette/rfc1855.txt
[3]http://member.nifty.ne.jp/mlm/
[4]http://www.hyuki.com/writing/mailmake.html#id5did1
[5]http://www.ed.kanazawa-u.ac.jp/~iwasaki/Tips/tips-60b.html

office
academic office
http://www.office.ac/

(詳しくはScan本誌をご覧ください)
http://www.vagabond.co.jp/scan/
《ScanNetSecurity》

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