遠隔操作ウイルスの指令に、検出が難しいDNSを使用する攻撃を確認(ラック) | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2017.10.23(月)

遠隔操作ウイルスの指令に、検出が難しいDNSを使用する攻撃を確認(ラック)

脆弱性と脅威 脅威動向

株式会社ラックは2月1日、遠隔操作ウイルスに対する指令の伝達手段としてDNS(Domain Name System)パケットを悪用する事案を初めて確認し、注意喚起情報として公開した。これは、同社が運営する緊急対応サービス「サイバー119」で調査した複数の案件で確認されたもの。PCで動作している不審なソフトウェアを調査したところ、企業内の情報を盗み出す目的で使用される遠隔操作ウイルス(RAT)であることが判明した。

このRATを解析したところ、攻撃者との指令伝達にDNSの通信を使用するDNSトンネリングとも言われる手口であることが確認されたという。同社が緊急対応した事案で、この手口が使用されたケースは初となる。攻撃者は、DNSサーバを模した指令サーバ(C2サーバやC&Cサーバとも呼ばれる)を構築し、企業内部で活動する遠隔操作ウイルスが、通常のDNS要求を模したリクエストを指令サーバのドメインに送り、指令の伝播を実現していた。

DNSは、インターネット接続機能を持つ機器には必須の技術であるため、影響を受ける機器が非常に多い。また、DNSサービスへのアクセスを防ぐためには、攻撃者が用意したDNSサーバのドメイン名を知る必要がある上に、知っていてもアクセスの制限が難しい。さらに、DNSの動作履歴をログとして記録している企業はほとんどなく、不正なDNSアクセスに気づきにくい。同社では、対応は困難であるが不正なDNS通信があるかどうかを調査し、検出された場合には速やかに対策を行う必要があるとしている。
《吉澤 亨史》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

Scan BASIC 会員限定記事

もっと見る

Scan BASIC 会員限定記事特集をもっと見る

[Web小説] サイバー探偵 工藤伸治の事件簿サーガ (シーズン 1~6 第1話)

もっと見る

[Web小説] サイバー探偵 工藤伸治の事件簿サーガ (シーズン 1~6 第1話)特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

脆弱性と脅威 カテゴリの人気記事 MONTHLY ランキング

  1. OSSに潜在する訴訟・脆弱性リスク

    OSSに潜在する訴訟・脆弱性リスク

  2. 「KRACKs」に対して、現時点で想定される脅威と対策をまとめたレポート(NTTデータ先端技術)

    「KRACKs」に対して、現時点で想定される脅威と対策をまとめたレポート(NTTデータ先端技術)

  3. 「JP1/秘文」で作成した自己復号型機密ファイルに、DLL読込に関する脆弱性(HIRT)

    「JP1/秘文」で作成した自己復号型機密ファイルに、DLL読込に関する脆弱性(HIRT)

  4. 「DLL読み込み」の脆弱性の公表件数が急増、対策方法を紹介(IPA)

  5. Apache Tomcat において値検証不備により JSP ファイルがアップロード可能となる脆弱性(Scan Tech Report)

  6. WPA2の脆弱性「KRACKs」に注意喚起、通信を盗聴される可能性(JVN)

  7. 10月10日に「Office 2007」の延長サポートが終了、しかし40万台が今も利用(トレンドマイクロ)

  8. マイクロソフトが10月のセキュリティ更新プログラムを公開、すでに悪用も(IPA)

  9. Apache Tomcatにおける、任意のファイルをアップロードされる脆弱性を検証(NTTデータ先端技術)

  10. インシデントは「スキャン」が半数、フィッシングサイト報告件数は千件超え(JPCERT/CC)

全カテゴリランキング

特集

★★Scan PREMIUM 会員限定コンテンツにフルアクセスが可能となります★★
<b>★★Scan PREMIUM 会員限定コンテンツにフルアクセスが可能となります★★</b>

経営課題としてサイバーセキュリティに取り組む情報システム部門や、研究・開発・経営企画に携わる方へ向けた、創刊19年のセキュリティ情報サービス Scan PREMIUM を、貴社の事業リスク低減のためにご活用ください。

×