国際サイバーセキュリティカンファレンス CODE BLUE の開会式とジェフ・モス氏による基調講演が2月17日午前10時、東京 お茶の水のソラシティホールで開催された。
CODE BLUE 事務局であり、発起人でもある篠田佳奈氏は開会の挨拶として、米国、韓国、台湾、香港、ヨーロッパ他各国から集まった講演者と来場者、そして多数のスポンサー企業、また、運営にさまざまな形で力を貸してくれた全ての人に対し、短く簡潔な感謝の言葉を述べた。なお、国際セキュリティカンファレンスが、女性が発起人となって開催されたのは世界でも例がない。
続いて登壇した CODE BLUE 実行委員会 委員長である、東京電機大学 情報セキュリティ研究室 教授 佐々木 良一氏は、自身が情報セキュリティの研究をはじめた当時、国内にほとんど同カテゴリの研究者がいなかったことをふりかえり、会場に集まった来場者に対し、感慨深く目をやった。佐々木氏は、従来の攻撃が風邪だとすると昨今の攻撃は新型インフルエンザであると述べ、国際レベルの人材の育成のためには世界トップレベルの研究者との交流が不可欠であると同時に、現在民間主導となっているセキュリティ研究だが、IWSEC(International Workshop on Security)のような学術分野との交流が今後重要となってくると語った。