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2017.12.16(土)

[Black Hat USA 2015] 平等・自由・オープンであるはずのインターネットの自由が奪われている

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ラスベガスで開催されている「Black Hat USA 2015」のキーノートには、弁護士のジェニファー・グラニック氏が登壇した。Black Hat および Def Con の創立者であるジェフ・モス氏によれば、グラニック氏は「ハッカーが最初に連絡する弁護士」だという。

グラニック氏は、これまでにマイケル・リン氏、アーロン・スワーツ氏、
ケビン・ポールセン氏などの弁護を務めた経験があり、ハッカーによるコンピュータ犯罪に詳しい弁護士として、インターネットにおける自由を主張してきた。

キーノートの中でグラニック氏は、「インターネットの自由の夢(Dream of Internet Freedom)」に対する制限が強まっていると主張。「インターネットの自由の夢」は、インターネットが年齢、人種、階級、性別などの属性にとらわれない平等なものだという点、どこでも誰ともコミュニケーションがとれるという点、自由に情報にアクセスできるという点、そして自由にネットワークなどを「いじる」ことができるという点を含むという。しかし、インターネットは平等、自由、そしてオープンであるという理想は、現在3つの要因によって壊れつつあるとグラニック氏は語る。

インターネットの自由を制限する3つの要因は、中央集権化、規制、グローバリゼーション。中央集権化とは、ネットワークやクラウドなどといったインターネットに関するサービスは無数にあるわけではなく、限られた数の大手企業に握られているいうことだ。集権化されているということは、政府など規制を行う組織にとってコントロールしやすい環境となり、インターネットにおける自由が制限されやすい状況になっているという。

規制とは、米国のコンピュータ犯罪取締法(Computer Fraud and Abuse Act)、デジタルミレニアム著作権法(Digital Millennium Copyright Act)といった、インターネットの利用方法を制限する法律などを指す。これらの存在は、自由に情報にアクセスできるという点や、リバースエンジニアリングなどといった自由に「いじる」という行為を制限しているとグラニック氏は話す。

グローバリゼーションにおけるインターネットの自由に対する制限とは、自国以外の規制に影響されるという点だ。例えば、米国の権利章典(Bill of Rights)は基本的人権に関する規定を定めているが、インターネットは同様の規定を要していない国からの規制対象ともなり得るため、人権を含めた自由が制限される可能性があるという。

これらの自由の制限を懸念するグラニック氏は、このままでは、インターネットは、柔軟性がなく、コントロールされた、閉じた世界になってしまうと話す。可能な範囲で中央集権化している力を分散し、コンピュータ犯罪取締法やデジタルミレニアム著作権法などといった規制に反対し、そしてグローバル視点でインターネットにおける自由について考えていくことが必要だと語った。
《湯浅 大資》

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