最新のインターネット犯罪の傾向を調査しているセキュリティ研究家が、大規模なボットネットを用いるウェブサイトを発見したと、『PC World』が伝えている。このサイトの新しい点は、ボットネットの運営者はPCを感染させるごとに、クライアントに請求を行っていることのようだ。サイトのフロントエンドはloads.ccとなっていて、マルウェアを仕掛けたウェブサイトではないようだ。しかし、『PC World』では、今後、マルウェアを仕掛けられる可能性があり、また閲覧者のIPアドレスが記録されているかもしれないとして、loads.ccにはアクセスしないように強く勧めている。loads.ccの運営者はPC数百万台という規模のボットネットをコントロールしているとみられている。そして、そのボットネットのサイズと利用可能状況について、リアルタイムで情報を提供する。料金請求は、ボットネットを用いて、クライアントが選んだマルウェアで一般ユーザのPCを感染させることができると発生する。発見時の料金は、マルウェア“ロード”、もしくはPCへのインジェクション成功1件につき20セントだったという。loads.ccは、“サービスベースのハッキング製品”だ。業務終了時には、依頼主が感染させたPCのIPアドレスのリストとともに、請求書が送付される。依頼主はこれらのPCを用いて、スパムを送信したり、キーロガーを感染させてオンラインバンキングなどの極秘個人情報を盗み出すことができる。ボットネット利用者は…【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】──※ この記事は Scan購読会員向け記事をダイジェスト掲載しました購読会員登録案内 http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?w02_ssw