スノーデン氏は日本について懸念を表明した。特定秘密保護法は、何を「秘密」とするかを政府自身が決定するため、市民は何が問題となっているかがわからなくなることから、権力への抵抗そのものができなくなることを彼は危惧する。
テロ防止の名目で米政府がインターネットや電話を大規模に監視していることを 2013 年に内部告発した元 CIA 職員エドワード・スノーデンの発言と行動を描いたアカデミー賞受賞のドキュメンタリー映画「シチズンフォー スノーデンの暴露」が 6 月 11 日全国で公開された。
アカデミー賞。今年2月22日の授賞式では2014年のベスト・ドキュメンタリー賞として、元NSA契約業者職員だったエドワード・スノウデンに密着取材した作品「Citizenfour」が選ばれた。
「それらのイメージを、ほぼリアルタイムで解読するために必要となる演算能力は膨大だったが、それでもイメージの内容を見極めるには、それほど多くの労力を費やさずに個々のフレームを解読することが可能だ」とある。
Greg Aligiannis は「警察のために収集される市民のインターネット記録は、ハッカーに奪われる可能性がある」という懸念を表明した。それは TalkTalk、米国連邦人事管理局(OPM)、その他への攻撃を見るだけで分かることだ。
諜報機関が本当に求めているのは、暗号化のバックドア、つまりメッセージや通話を強制的に復号する方法である。数学的に言って、そのようなシステムを安全な方法で構築することは不可能だ。
「どういうわけだか、Snowden は『エージェントの情報を晒した』ことにおいて、OPM の侵害事件よりも多くの責任を問われている」と Errata Security の Rob Graham は Twitter に記した。
外国情報監視法 第702項に基づき、自由の地アメリカの構成員ではない、地球上の61億8千万人の人々のメール、通話、インターネットトラフィックを包括的に収集することを許可するものだ。
その一方で、スノーデンによる内部告発が「ビジネスモデル」を作り上げたあとの各テクノロジー企業は、エンドツーエンドでの暗号化を促進し続けるだろう。それは消費者が「自身の通信の安全化」を求めるようになったからだ。
「その両プロトコルは、重要な前方秘匿性が欠如している。それは、『もしも私が暗号化された通話を録音でき、その電話の長期キーを後日に入手できたなら、私は通信の全体を、あとから(数年後でも)確実に解読できるということだ」
大規模な監視に批判している人々でさえ、この設計には、ある程度の評価を示している。「国際的な監視は民主主義に対する脅威だ。それでもあなたがそれを設計するのなら、Levitation は『より良く利用する方法』を示す良い例だ」
スノーデンはアメリカを愛し、愛国的であるからこそ、母国が行っている非民主的な監視行為やプライバシー侵害が許せなかったのである。これは、ウィキリークスにイラク戦争関連の情報を提供し逮捕された、ブラッドリー・マニング上等兵とも共通する。
この事件は「The Intercept」が 8 月に公開した記事に端を発するものだ。その記事は、米国政府の警戒リストのデータベースに載っている人々の半数近くが「テロリストとの関わりがまったく認められない人々」であったことを明かしている。
「勤務時間外の我々は、『友人、隣人、あるいはお客』と見なされている人々である。急激に魂を失うことはない。私のスタッフたちは、普通とは違った(並外れた)仕事をしている普通の人々だ」と彼は語った。
大西洋ファイバーケーブル通信の傍受や、Belgacom のシステムのハッキングに関する Snowden の暴露にも関わらず、その聴衆は、「いかに GCHQ のスタッフが厳格な規制制度の範囲内で活動しているのか」についても話を聞くこととなった。
スノーデンのインタービューでは、2012年のシリアにおける不可思議なインターネットアクセスの遮断についても、興味深い情報が断片的に明かされた。スノーデンによれば、この混乱はシリア政府が活動家のTwitterのフィードを遮断したことが原因ではない。
NSA の新しい長官は、信用していたインサイダーによって何千もの機密書類を持ち去られる漏えい事件から身を守るため、NSAがこれまでよりも様々な形の厳格な規制を適所に配置してきたと付け加えた。
その文書は、「衰弱しつつある皇威が、新たな超大国として彼らに取って変わりそうな有望な国を不当に扱おうとしている」という形で米国を描き出している。地元の観衆にとっても、それは気持ちよく受け入れられるだろう。
Snowden による情報開示の後、NIST は「NSA の要請で、意図的に暗号化標準を弱体化している」という疑惑を否定してきたが、Dual_EC_DRBG の脆弱性が、意図的な NSA による考案であったのではないかといった疑いが晴れることはなかった。
だが、その会談の少し前、Edward Snowden が「いかに大規模なスケールで、NSA が複数の米国企業からデータを収集しているのか」を詳細に漏えいし始めた。それ以降、米国は「国営のハッキング」に関して沈黙していた。
このオプションを TLS 1.3 から削除することは、セキュリティの分析をより単純にするだろう。RSA 証明書は引き続き許可されるものの、鍵の確立に関しては、DHE または ECDHE を通すことになる。