法案が可決される際に、複数の組織がその第217節に対する不安を表明した。ISPをはじめとする通信業者は新製品やサービスをリリースする前に政府へ通知しなければならない、また政府はそれらのソフトウェアやシステムに「技術的な」変更を求めることができる、というものだ。
プライバシー擁護派たちは、そのプログラムは違憲であるため直ちに停止しなければならないと主張し、米合衆国国家情報長官、NSA 長官、FBI 長官、検事総長、そして国防長官らを相手に訴えを起こしていた。
もうひとつの法案、「The National Cybersecurity Protection Advancement Act(NCPAA)」も、企業が情報の共有を行った際に、彼らが訴訟を免れるための法的な保護を追加している。この2つの法案は「プライバシー擁護派の活動家たちの1つの懸念」に統合されている。
プライバシー尊重派の戦士たちは日曜、その提案を速やかに批難した。「300 万人の市民が表現の自由を訴えて行進し、また 13 か国の政府は、適切なプロセスのないインターネットの検閲の計画を発表している」
この改正は、海外での捜索を認可するための令状を交付する権限を法廷に与えるものではないと DoJ(米司法省)は語っている。しかしGhappourは、その適用が結果として「FBI史上最大の、治外法権における監視権限の幅広い拡大」に繋がるだろうと 主張している。
「すべてのデバイスの一台一台で、これらの機能が有効化されており、それをオフにする方法は存在せず、また、こういった個人データをデバイスが送信することについて同意を求めるメッセージも、ユーザーには表示されていない」
Snowden による情報開示の後、NIST は「NSA の要請で、意図的に暗号化標準を弱体化している」という疑惑を否定してきたが、Dual_EC_DRBG の脆弱性が、意図的な NSA による考案であったのではないかといった疑いが晴れることはなかった。
FISC のゴーサインの必要性を追加したことは大きな改善だ。FISC は調査の要請を断らないことで悪名高い機関だと言われている――だが少なくとも、そこにはいくらかの監督が関わることになり、それは自由参加型である現在の状況とは対照的だ。
NSA を監査する立場にある国会議員を、同機関が監視しているか否かに関しても、NSA は「否定することを拒否」した。そのような監視行為は以前に行われており、また多くの者はそれが今も続いているのではないかと危惧している。
Snowden のスキャンダルが発覚したとき、Keith Alexander 長官は、彼の機関が米国内外で 50 以上の攻撃を阻止したと主張していた。月日が経つにつれて、その「阻止された攻撃の数」は着実に減少している。
「世界中のあらゆる政府が、国境を通過する SMS メッセージをスパイしていると想定するべきだ。テキストメッセージの利用は、モバイルでできることの中で、最も安全性の低いものだと私は考えている」
この活動の背後にある目的は、数十年に渡って議論されてきたシステムの構築:つまり暗号化システムを破るために必要となる処理を大量に行うことができるコンピュータを構築することだ。驚くまでもなく、NSA が望むのは、まさにこういった類のものである。
Appelbaum は、この状況に関して米国の政治家と対話を試みたものの拒絶され続けたと語っている。このカタログは、およそ 6 年前のものである;NSA(推定年間予算:100 億ドル)が、この 6 年間に開発した新技術は誰にも予測できないもの、あるいは最悪の悪夢だ。
そのカタログによると、Cisco のハードウェアファイアウォール、Juniper Netscreen、ISG 1000 製品にはバックドアをインストールすることができる。また、Huawei 社のファイアウォール Eudemon には厄介なブート ROM が存在すると語られている
Judge 判事の論法は、コロンビア特別区判事(District of Columbia Judge)の Richard J Leon が下した 12 月 16 日 の判決と著しい対照をなすもので、それは Verizon によるスラーピングの合法性においても同様であった。
この fips_drbg_ec.c に存在したバグは、1 ラインを変更するだけで、Dual EC DRBG の状態をアップデートし、利用できるように修正することが可能だった。これはソフトウェアの失態が有益な副作用をもたらした希少な例である。
RSA の技術をベースとした暗号の中に NSA の構築したバックドアが存在しているということが、Snowden の暴露した文書によって今年の初めに確認されるまでの間、セキュリティ専門家たちの多くは、そのような懸念を抱いていた。
しかし、NSA の元シスアド Edward Snowden による内部告発は、それと異なる様相を描き出しており、そこには BT、Vodafone、その他のキャリアが自社の光ファイバー回線を GCHQ に傍受させていたという報告が含まれていた。
それは単純な検索リクエストからウェブサイトまで、Google のソーシャルネットワーキングシステムのマッピングと関連のある全てのものに含まれている。つまり、インターネットユーザーのほぼ全員が、どこかにそれを持っているだろう。
具体的に言うなら、レドモンドの人々は TLS 1.2 の暗号プロトコルに切り替えたいと願っており――HTTPS、セキュア環境の SMTP、VPN、および他の技術で利用されているように――そして強い暗号である AES-GCM を使用したいと考えている。
この「攻撃的なテクノロジー」の原因を作ったスパイたちは、彼らがマルウェアを野に放ったことによって引き起こされた「意図せぬ結果」のことを理解していない、と彼はそのスピーチの中で主張した。