米国務省、サイバーセキュリティ政策局創設 | ScanNetSecurity
2023.06.04(日)

米国務省、サイバーセキュリティ政策局創設

 バイデン政権が米国の外交関係へサイバーセキュリティを組み入れることを目指す中、米国務省が今週、オンライン防衛やプライバシー保護に関する政策や方向性の策定を担当する機関を発足させた。

国際
www.state.gov

 バイデン政権が米国の外交関係へサイバーセキュリティを組み入れることを目指す中、米国務省が今週(編集部註:2022年4月第一週)、オンライン防衛やプライバシー保護に関する政策や方向性の策定を担当する機関を発足させた。

 「ここ数年で、サイバーセキュリティとデジタル政策が、アメリカの国家安全保障にとっていかに不可欠なものであるかということが、明らかになりました」と、新たに設けられるサイバースペース・デジタル政策局(CDP)のテープカット式典で、アントニー・ブリンケン国務長官は述べた。「我々は、デジタルの未来を定義することになるルール、インフラ、標準をめぐり、競い合っているのです」

 CDP には 3 つの政策ユニットがあり、それぞれが国際サイバースペースセキュリティ政策、国際情報通信政策、およびデジタルフリーダム(国務省によると、インターネット上のプライバシーや情報の保護も含む)に重点を置いて取り組むことになる。上院によって今後承認されるサイバー大使が監督する予定の同局は、物理的な戦争の影響がサイバー戦争にも波及する恐れがある時期にスタートを切った。

 「ロシアによるウクライナ侵攻や、一連の脅威活動と脆弱性の暴露がほぼ無限に続いていることを考えると、今回の発表はこれ以上ないタイミングです」と、エンドポイントセキュリティ企業 Tanium で公共部門担当上級副社長を務めるテドラ・バージェス氏は、The Register 誌に宛てた電子メールで述べた。

 しかし同局は、その壮大な使命の達成に取り組むにあたり、米国内外からのさまざまな課題に直面する。


《The Register》

編集部おすすめの記事

特集

国際 アクセスランキング

  1. サイバー攻撃に便乗 勤務先脅迫 セキュリティアナリスト逮捕

    サイバー攻撃に便乗 勤務先脅迫 セキュリティアナリスト逮捕

  2. お粗末な暗号化の仕事ぶり ランサムウェアの身代金払うもデータ破損多し

    お粗末な暗号化の仕事ぶり ランサムウェアの身代金払うもデータ破損多し

  3. アメリカの無人ステルス飛行機をイランがGPSハッキングによりハイジャックか~電子戦争が成熟(The Register)

    アメリカの無人ステルス飛行機をイランがGPSハッキングによりハイジャックか~電子戦争が成熟(The Register)

  4. 元パイロットの CISO「糾弾をやめて事故を減らした航空業界に学べ、ミスは道徳的失敗ではなく学びの機会」

  5. コンピュータをハッキングし、成績を改ざんした学生を逮捕~賢すぎて身を滅ぼした子どもたち(The Register)

  6. 【デジタル時代の著作権(2)〜スターデジオ判決2〜】(弁護士 中野和子)

  7. SCO Group社がOpenLinux用Pythonのアップデートをリリース

  8. 英でワクチンパスポートアプリ登録用のニセ情報を内部関係者が販売、三名逮捕

  9. ロボット三原則、銀河帝国の興亡 ~ 生誕100年 アイザック・アシモフの残した今も生きる警鐘(The Register)

  10. ランサムウェア感染を隠蔽したソフトウェア企業の末路

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×