テュフズードジャパン株式会社は10月29日、2021年のサイバーセキュリティトレンドを発表した。独テュフズード社のIT部門の専門家は、2021年に向けて注目すべき重要なサイバーセキュリティのトレンドと開発について次の6点を予想している。(1)従業員格差に有効なオートメーション企業は、既存の従業員の負荷を軽減しシステムによって自動的に完了する軽微なタスクを残しつつ、リソースが新たな脅威からの保護と新たな戦略の開発により集中できるよう、自動化されたソリューションを模索する必要性がある。(2)サプライチェーン・セキュリティの改善ロックダウンや新しい規制で重要な要素となるIoTデバイスをサイバー攻撃から守るために、設計と開発、セキュリティを標準化し、客観的な基準で試験や認証を受けられる必要性がある。(3)クラウド・セキュリティの重要性が高まるリモートアクセスとモバイルワークの簡素化で、多くの企業がアプリケーションとサービスをクラウドに移行する中、プラットフォームにはより高いレベルの保護が求められる。(4)フィッシングの自動化メールやソーシャルメディアを使用するサイバー犯罪者によるフィッシング網は、企業にとって最大の脅威の一つで、従業員にセキュリティ意識向上の専用トレーニングで脅威への対処法を学ぶ必要がある。2019年にCofenseが発表した報告書では、サイバー攻撃の防御に自動化がどの程度有効であるかを概説している。(5)データ保護は引き続き重要にデジタル化が進むにつれ、収集・保存されたデータを保護する責任も増大し、中小企業にとって課題となっている。データ保護を確実にするだけでなくEUのGDPRに定められた主要なデータ保護要件を熟知する必要がある。(6)規格がセキュリティの基盤に2019年6月に施行された「EUサイバーセキュリティ法」では、ICT製品は、設計・開発の初期段階から生産段階まで、標準化されたセキュリティ要件に準拠する必要がある。同社では12月7日に、オンラインセミナー「産業システム サイバーセキュリティセミナー ~IEC 62443 の規格概要と海外の動向~」を開催する。
日本企業台湾現地法人に2重恐喝ランサムウェア/北朝鮮の多次元APT攻撃/FBIが中国人スパイ実録風動画公開 ほか [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary]2020.11.5 Thu 8:20