Webを閲覧するだけで、PCが起動しなくなるウィルス「FUCK japanese」(呼称についてはまだ共通のものがないが)の感染源のひとつであるプライスロトが、経緯をwebに掲載した。同サービスは、外部からの攻撃を受け、「FUCK japanese」をページに仕掛けられた。このページを訪れた利用者が被害を受けていた。 今回の同サービスの対応に多くの問題が見られた。利用者に対して公開されている情報を見る限り、同サービスの利用には、いまだに注意が必要といえる。・利用者に対する不十分な情報提供「ハッカーによるプログラム改ざんに関して」と題する経緯の説明によれば、同社のwebが改竄を受け、「FUCK japanese」を仕掛けられたのは8月18日である。18日から20日までの間、このWebを訪れた人が被害にあった。 同社では、被害にあった人々への情報提供として、21日にアンチウィルスベンダの対策方法を21日 15:41 にそのままwebに掲載した。21日掲載の文章には、被害者に対するお詫びも掲載されていなかった。・原因と対策については説明なし 既知の脆弱性ならば同サービスの管理責任であり、未知の脆弱性であれば現在も危険な状態にあると考えられる。・被害者に対する情報提供、フォローも不十分 同サービスの会員に対しては、メールによる告知などが行われている模様であるが、Webを訪れた利用者への情報提供ならびに経緯説明は、上記2つのみであり、被害者は自助努力による復旧を余儀なくされている。 トラブル時の対応が、その企業の利用者への姿勢をあらわにすることがある。今回の事件では、同社の利用者に対する姿勢に問題があることを浮き彫りにしたといえる。詳細については Scan本誌に掲載 http://vagabond.co.jp/vv/m-sc.htm プライスロト運営会社 メディアゲート株式会社http://www.media-gate.co.jp/pages/info/info.htmlハッカーによるプログラム改ざんに関してhttp://www.priceloto.com/newscontent.asp?number=49&page=1&startpage=1ハッカーによるプログラム改ざんに関して〓対処方法について〓http://www.priceloto.com/newscontent.asp?number=50&page=1&startpage=1