トレンドマイクロ株式会社は5月23日、ウイルス「PE_MAGISTR.A」の被害報告が増加していることを受け、ウイルス警報をVAC-3からVAC-2に引き上げたと発表した。 このウイルスの特徴としては、ファイル感染型、メモリ常駐型、ミューテーション(ポリモーフィック)型を融合したタイプであるところにある。同ウイルスの活動としては、感染後にWindowsのメールソフトのアドレス帳に登録されている全てのアドレス、SMTPを利用するメールソフトの受信ボックス内に保管されている差出人にウイルスに感染したファイルを添付したメールを送信する。感染したPCのユーザの作成したデータをランダムに使用しウイルスメールを作成し、送信する。また、Windows 9x/Meが感染した場合にはCMOSのデータ消去、BIOSの破壊(ハードディスクの破壊)を行う場合がある。 同社では、このウイルスに対して3月14日付けで発表したパターンファイル862以降、検索エンジンVSAPI5.310以上で対応している。http://www.trendmicro.co.jp/virusinfo/pe_magistr_a.htm