HP 社 PC のファームウェアに Windows OS での管理者権限への昇格が可能となるメモリアクセス不備の脆弱性(Scan Tech Report) | ScanNetSecurity
2024.07.12(金)

HP 社 PC のファームウェアに Windows OS での管理者権限への昇格が可能となるメモリアクセス不備の脆弱性(Scan Tech Report)

2023 年 5 月に、HP 社の PC を管理するためのファームウェアに、権限昇格が可能となる脆弱性が報告されています。

脆弱性と脅威
(イメージ画像)
◆概要
 2023 年 5 月に、HP 社の PC を管理するためのファームウェアに、権限昇格が可能となる脆弱性が報告されています。脆弱なファームウェアがインストールされている HP 社の端末への侵入に成功した攻撃者は、当該脆弱性の悪用により、SYSTEM 権限への昇格が可能となります。セキュリティ更新プログラムの適用により、脆弱性に対策してください。

◆分析者コメント
 カーネルエクスプロイトの中でも、脆弱性の悪用が容易であり、システムの停止を引き起こすことなく容易に SYSTEM 権限の奪取が可能です。Rootkit をインストールするための踏み台として悪用される可能性が高いため、HP 社の PC を使用している場合はアップデートにより早急に対策してください。

◆深刻度(CVSS)
[CVSS v3.1]
7.8

※関連情報 [1] を参照

◆影響を受けるソフトウェア
 以下のソフトウェアがインストールされている Windows OS が当該脆弱性の影響を受けると報告されています。

  * HP PC Hardware Diagnostics Windows:バージョン 2.2.0.0 未満
  * HP Image Assistant:バージョン 5.1.8 未満
  * HP Thunderbolt Dock G2 - ファームウェア

◆解説
 HP 社のファームウェアの一部として提供されている、Windows OS 用のカーネルドライバに、カーネル空間のメモリ操作により管理者権限への昇格が可能となる脆弱性が報告されています。

 脆弱性は、HP PC Hardware Diagnostics Windows をはじめとする HP 社の PC を管理するためのファームウェアの一部であるカーネルドライバ etdsupp.sys に存在します。脆弱性が存在する etdsupp.sys では、命令内容の検証が十分ではないため、ユーザ空間のプログラムからカーネル空間の任意のメモリが読み書き可能です。脆弱性を悪用することで、権限が低いプロセスの権限情報を権限が高いプロセスのものに複写して、特権を昇格できます。

◆対策
 公式ページに記載の手順(関連情報 [1])に従い、HP 社から提供されている以下の製品に対するセキュリティ更新プログラムを適用してください。

  * HP PC Hardware Diagnostics Windows
  * HP Image Assistant
  * HP Thunderbolt Dock G2 - ファームウェア


◆関連情報
[1] HP 社公式
  https://support.hp.com/jp-ja/document/ish_8128410-8131630-16/hspbhf03848

◆エクスプロイト
 以下の Web サイトにて、当該脆弱性を悪用して SYSTEM 権限への昇格を試みるエクスプロイトコードが公開されています。

  GitHub - alfarom256/HPHardwareDiagnostics-PoC
  https://github.com/alfarom256/HPHardwareDiagnostics-PoC/tree/main/HPHardwareDiagnosticsPoC

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《株式会社ラック デジタルペンテスト部》

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