日本プルーフポイント株式会社(Proofpoint, Inc.)(4 ページ目) | ScanNetSecurity
2025.02.28(金)

日本プルーフポイント株式会社(Proofpoint, Inc.)(4 ページ目)

日本プルーフポイント株式会社

 Proofpoint 創業者のエリック・ハーンは、電子メールを使ったグループウェアを開発する企業を創業し、成長した事業を Netscape 社に売却、そのまま Netscape の CTO に就任した。その後、自身が開発した言語解析エンジンを活用しスパムメール対策の製品を開発、2002 年に再び事業を興す。Proofpoint の誕生である。

 2012 年の米 NASDAQ 市場への上場は、この堅実なメールセキュリティ企業の転機となった。戦略的だが一貫性のある M&A をくり返し、極めて独自の存在感を持つセキュリティ企業に成長していく。2013 年には MTA(メール転送エージェント)のデファクト Sendmail 社を買収しメールセキュリティジャンルでの地歩を固めた。

 特筆すべきは、2018 年のアウェアネストレーニングの大手 Wombat Security Technologies 社と、2019 年の内部犯行対策大手 ObserveIT の買収である。現在「メールセキュリティ」「アウェアネストレーニング」「内部犯行対策」という 3 つのサービスをコアにして「ピープルセントリックセキュリティ」を標榜し、セキュリティ対策の一丁目一番地にして、最も困難と考えられてきた「人間の脆弱性」対策領域に正面から挑戦している。

 人の脆弱性への対策サービスの多くは、根本的な解決を最初から放棄し、「標的型攻撃メール訓練 ○回実施」「講習 年○回実施」「オンライントレーニング視聴 のべ○○時間」など、事故発生後の責任逃れを保証してくれる、いわば「アリバイ提供サービス」と化しているきらいがある。

 そのような状況の中で Proofpoint は「 Very Attacked People(最も攻撃される可能性のある社内の人物)」などの同社独自の概念を提唱しロジカルで定量化したアプローチを取る点に決定的な差がある。

 2020年には、FireEye や Cybereason のカントリーマネージャーとして、両社の国内シェア爆上げに豪腕をふるった茂木正之が代表取締役社長に就任、長年課題とされてきた同社製品の日本語ローカライズ版を、就任から 1 年で提供開始させるなど、「日本の企業文化・日本の商習慣が求める人間の脆弱性への対策サービス」の提供に期待を集める。

取材・インタビュー

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Proofpoint、ビジネスメール詐欺(BEC)対策他 三製品に新機能追加 画像
製品・サービス・業界動向
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Proofpoint、ビジネスメール詐欺(BEC)対策他 三製品に新機能追加

 日本プルーフポイント株式会社は4月24日、「Proofpoint Aegis:脅威防護プラットフォーム」「Identity Threat Defense」「Proofpoint Sigma:情報防護プラットフォーム」での多数の新機能について発表した。

Proofpoint Blog 第24回「日米ともにメール詐欺増加:警察庁&FBIレポートから読み解くメール詐欺の被害と日本政府が認めた効果的な対策DMARC」 画像
脆弱性と脅威
日本プルーフポイント株式会社 チーフエヴァンジェリスト 増田 幸美(そうた ゆきみ)
日本プルーフポイント株式会社 チーフエヴァンジェリスト 増田 幸美(そうた ゆきみ)

Proofpoint Blog 第24回「日米ともにメール詐欺増加:警察庁&FBIレポートから読み解くメール詐欺の被害と日本政府が認めた効果的な対策DMARC」

現在、攻撃者が ChatGPT などの生成AI を用いることによって、巧妙な日本語のメールが届くようになっています。今まで日本を守ってくれていた日本語のバリアは、すでになくなっており、仕組みでメール詐欺を防ぐことが求められているのです。

Proofpoint Blog 第23回「返信しちゃだめ!ロシアの攻撃グループ「TA499」からのディープフェイクビデオ通話」 画像
脆弱性と脅威
日本プルーフポイント株式会社 ZYDECA CASS AND THE PROOFPOINT THREAT RESEARCH TEAM
日本プルーフポイント株式会社 ZYDECA CASS AND THE PROOFPOINT THREAT RESEARCH TEAM

Proofpoint Blog 第23回「返信しちゃだめ!ロシアの攻撃グループ「TA499」からのディープフェイクビデオ通話」

プルーフポイントのリサーチャーは、2021 年初頭から、ロシア政府を後ろ盾に持つと考えられる TA499 による悪質な電子メールの攻撃キャンペーンを追跡してきました。

こどもにつたえるせきゅりてぃ ~ Proofpointサイバーセキュリティ絵本 画像
調査・レポート・白書・ガイドライン
高橋 潤哉( Junya Takahashi )
高橋 潤哉( Junya Takahashi )

こどもにつたえるせきゅりてぃ ~ Proofpointサイバーセキュリティ絵本

 イベントや展示会などを訪れると、セキュリティベンダーが作った様々なノベルティやグッズを目にするが、その出来を分けるのは自分で使いたいものを作っているかどうかという一点にかかっていると思う。

Proofpoint Blog 第22回「サイバーに親しみを! 4 年の構想から生まれたサイバーセキュリティ絵本製作記」 画像
製品・サービス・業界動向
日本プルーフポイント株式会社 チーフエヴァンジェリスト 増田 幸美(そうた ゆきみ)
日本プルーフポイント株式会社 チーフエヴァンジェリスト 増田 幸美(そうた ゆきみ)

Proofpoint Blog 第22回「サイバーに親しみを! 4 年の構想から生まれたサイバーセキュリティ絵本製作記」

小さい子どもからお年寄りまで、パッと見ただけでなんとなくサイバーを理解して、親しみを持ってもらえるような絵本を作りたい。右脳で即座に理解できる、視覚に訴えることができるイラストを作りたい。長い間、そう考えていました。

実証データをもとに構想された「ピープル セントリック セキュリティ(人間中心のセキュリティ)~ Proofpoint ライアン・カレンバー 来日インタビュー 画像
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インタビュー・文:中尾真二/構成:編集部 高橋潤哉
インタビュー・文:中尾真二/構成:編集部 高橋潤哉

実証データをもとに構想された「ピープル セントリック セキュリティ(人間中心のセキュリティ)~ Proofpoint ライアン・カレンバー 来日インタビュー

一見唐突にも思えたこの方向転換の原点となる事実を発見し、人間中心のセキュリティという新しいコンセプトを強く推進したのがライアンだったという。「ピープル セントリック セキュリティ」の概念はどのように生まれ、会社の新しい旗印となっていったのか。話を聞いた。

タイやフィリピンより低い日本のDMARC導入率 ~ ようやく経産省がクレカ各社へ導入求める方針 画像
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高橋 潤哉
高橋 潤哉

タイやフィリピンより低い日本のDMARC導入率 ~ ようやく経産省がクレカ各社へ導入求める方針

 日本プルーフポイント株式会社は1月25日、国内企業と海外企業におけるメール認証の調査結果をもとに安全性について分析を行い、日本における現状と課題、考察をまとめ発表した。

Proofpoint Blog 第21回「夢は(オマエの財布から)ガッポリ、北朝鮮の“スタートアップ”APT「TA444」とは?」 画像
脆弱性と脅威
日本プルーフポイント株式会社 GREG LESNEWICH AND THE PROOFPOINT THREAT RESEARCH TEAM
日本プルーフポイント株式会社 GREG LESNEWICH AND THE PROOFPOINT THREAT RESEARCH TEAM

Proofpoint Blog 第21回「夢は(オマエの財布から)ガッポリ、北朝鮮の“スタートアップ”APT「TA444」とは?」

TA444 は、主に金銭的な動機付けに基づいて業務を遂行しており、その感染チェーンはしばしばサイバー犯罪脅威全体の縮図とも言えるもので、国家に属する攻撃グループの中では特徴的な存在です。

Proofpoint Blog 第20回「リスク低減と対応時間短縮のための abuse メールボックス管理法 」 画像
製品・サービス・業界動向
日本プルーフポイント株式会社 チーフエヴァンジェリスト 増田 幸美(そうた ゆきみ)
日本プルーフポイント株式会社 チーフエヴァンジェリスト 増田 幸美(そうた ゆきみ)

Proofpoint Blog 第20回「リスク低減と対応時間短縮のための abuse メールボックス管理法 」

マルウェア、ビジネスメール詐欺、ランサムウェア、認証情報の窃取などの脅威の初期侵入経路の 94 % はメールですが、 1 万人規模の組織ではそれらの攻撃への対処に平均で、年間何万時間も費やしています。

Proofpoint Blog 第19回「2022年秋のEmotetの復活を総合的に考える」 画像
脆弱性と脅威
日本プルーフポイント株式会社 PIM TROUERBACH AND AXEL F
日本プルーフポイント株式会社 PIM TROUERBACH AND AXEL F

Proofpoint Blog 第19回「2022年秋のEmotetの復活を総合的に考える」

Emotetマルウェアを配布する攻撃グループである TA542 は、悪意のある電子メールを配信するための長い休暇から再び戻ってきました。プルーフポイントは、配信方法、地域別の標的を追跡し、Emotetマルウェアおよび IcedIDローダーペイロードの分析を行いました。

Emotet復活 プルーフポイント分析、新たにギリシャが標的に 画像
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Emotet復活 プルーフポイント分析、新たにギリシャが標的に

 日本プルーフポイント株式会社は11月16日、2022年秋のEmotet復活についての解説記事をブログで発表した。

サイバー攻撃と対策を関ヶ原合戦になぞらえ ~ 伊東“隊長”と Proofpoint 増田氏が描く「戦国絵巻」 画像
研修・セミナー・カンファレンス
高橋 潤哉( Junya Takahashi )
高橋 潤哉( Junya Takahashi )

サイバー攻撃と対策を関ヶ原合戦になぞらえ ~ 伊東“隊長”と Proofpoint 増田氏が描く「戦国絵巻」PR

セキュリティをいかに直感的にわかりやすく解説するかは、これまでもさまざまな工夫がこらされてきたが、歴史的事実や兵法の視点を高い完成度で持ち込んだ本講演は、単に「楽しい」を超える汎用性や横展開の可能性を秘めている。

紛争影響、三重脅迫、サプライチェーン兵器化 他 ~ Proofpoint 2023年予想 画像
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紛争影響、三重脅迫、サプライチェーン兵器化 他 ~ Proofpoint 2023年予想

 日本プルーフポイント株式会社は11月2日、2023年のサイバーセキュリティ予想を発表した。

Proofpoint Blog 第18回「大量退職時代の内部脅威を見極めるコンテキスト(背景情報)の重要性」 画像
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日本プルーフポイント株式会社 STEPHANIE TORTO 、CATHERINE HWANG
日本プルーフポイント株式会社 STEPHANIE TORTO 、CATHERINE HWANG

Proofpoint Blog 第18回「大量退職時代の内部脅威を見極めるコンテキスト(背景情報)の重要性」

コンテキストの理解とは具体的に何を意味するのでしょうか。事業中断を最小限に抑えながら内部脅威を効果的にコントロールするには、どうすればよいのでしょうか。深く掘り下げてみましょう。

プルーフポイント、APIとインラインアーキテクチャ使用の新導入オプション MXレコード変更が不要に 画像
製品・サービス・業界動向
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プルーフポイント、APIとインラインアーキテクチャ使用の新導入オプション MXレコード変更が不要に

 日本プルーフポイント株式会社は10月13日、同社の「Threat Protection Platform」の拡張について、マイクロソフトの年次イベント「2022 年 Microsoft Ignite Conference」で発表した。

伊東“隊長”と Proofpoint 増田氏が描く「サイバー戦国絵巻」10/7 講演 画像
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高橋 潤哉( Junya Takahashi )
高橋 潤哉( Junya Takahashi )

伊東“隊長”と Proofpoint 増田氏が描く「サイバー戦国絵巻」10/7 講演PR

 セキュリティと戦国とは相性がいいのだろうか。「戦国」といってももちろん、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の最寄り駅のことではない。

Proofpoint Blog 第17回「脅威検知の振る舞い分析と AI / 機械学習 プルーフポイントの最新の検知エンジンの舞台裏に迫る」 画像
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日本プルーフポイント株式会社 MIKE BAILEY
日本プルーフポイント株式会社 MIKE BAILEY

Proofpoint Blog 第17回「脅威検知の振る舞い分析と AI / 機械学習 プルーフポイントの最新の検知エンジンの舞台裏に迫る」

サイバーセキュリティのマーケティングでは、振る舞い分析や AI/MLといった用語が非常に頻繁に使われており、情報セキュリティの専門家は、特に気にも留めずに聞き流します。しかしこれらの用語は鵜呑みにしない方が良いかもしれません。

プルーフポイント、イラン国家が支援する攻撃グループTA453に関する脅威情報を公開 画像
脆弱性と脅威
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プルーフポイント、イラン国家が支援する攻撃グループTA453に関する脅威情報を公開

 日本プルーフポイント株式会社は9月13日、イラン国家が支援する攻撃グループTA453(別名Charming Kitten、PHOSPHORUS、APT42)に関する新たな脅威情報を同社ブログで公開した。

最も懸念するのは「機密データの損失」~ プルーフポイント調査 画像
調査・レポート・白書・ガイドライン
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最も懸念するのは「機密データの損失」~ プルーフポイント調査

 日本プルーフポイント株式会社は9月4日、クラウドセキュリティアライアンス(CSA:The Cloud Security Alliance)と共同で、最新の調査レポート「Cloud and Web Security Challenges in 2022」を発表した。

「人の脆弱性」を狙ったサイバー攻撃の傾向と対策、日本プルーフポイントがオンラインセミナーで講演 画像
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「人の脆弱性」を狙ったサイバー攻撃の傾向と対策、日本プルーフポイントがオンラインセミナーで講演PR

 株式会社AGESTは8月18日、オンラインセミナー「人の脆弱性を解消する実戦的教育のすゝめ」の開催を発表した。

Proofpoint Blog 第16回「BIMI を使ってメールにブランドロゴを表示する方法」 画像
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日本プルーフポイント株式会社 チーフエヴァンジェリスト 増田 幸美(そうた ゆきみ)
日本プルーフポイント株式会社 チーフエヴァンジェリスト 増田 幸美(そうた ゆきみ)

Proofpoint Blog 第16回「BIMI を使ってメールにブランドロゴを表示する方法」

BIMI が注目を集めているのは、企業がメールを通じて自社ブランドの認知を高めたいと考えたことが主な要因です。企業のメールを送信するドメインが DMARC により完全に認証されると、その企業のロゴがメールに表示され、より人々の目に留まりやすくなります。

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「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
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