proofpoint Blog 第7回「北朝鮮APT『TA406』による三つの脅威 - 詐欺、スパイ、盗みの手口」 | ScanNetSecurity
2024.04.25(木)

proofpoint Blog 第7回「北朝鮮APT『TA406』による三つの脅威 - 詐欺、スパイ、盗みの手口」

本レポートでは、北朝鮮政府を代表して活動する攻撃グループに関連する多くの攻撃キャンペーンや行動について詳細に説明します

特集 コラム
主なポイント
・2021 年を通じて、北朝鮮国家が背後にいると考えられる APT攻撃グループ TA406 は、研究、教育、政府、メディアなどの組織を対象に、頻繁に認証情報を窃取する攻撃キャンペーンを実施しました。

・プルーフポイントでは、TA406 は、Kimsuky、Tallium、Konni Group として一般的に追跡されている活動を構成する複数の攻撃グループの 1 つであると考えててます。

・TA406 は通常、キャンペーンにマルウェアを使用しません。しかし、2021 年にこのグループがおこなったとされる 2 つのキャンペーンでは、情報収集に利用できるマルウェアの配布が試みられています。

・TA406 は、スパイ活動、サイバー犯罪、セクストーションを実施しています。

概要
 2021 年を通じて、プルーフポイントは、朝鮮民主主義人民共和国(DPRK / 北朝鮮)に関連する攻撃グループである TA406 が継続的に実施している認証情報を窃取するクレデンシャル フィッシング キャンペーンを追跡しています。プルーフポイントのアナリストは、2018 年から顧客を対象とした TA406 のキャンペーンを追跡していましたが、2021 年 1 月の初めまで、この攻撃グループによる攻撃キャンペーンの量は少ない状態で続いていました。しかし、2021 年 1 月から 6 月にかけては、プルーフポイントはほぼ毎週、外交政策の専門家、ジャーナリスト、非政府組織(NGO)を対象としたキャンペーンを観測しました。

はじめに
 本レポートでは、北朝鮮政府を代表して活動する攻撃グループに関連する多くの攻撃キャンペーンや行動について詳細に説明します(図1参照)。まず、TA406 が、脅威インテリジェンス・コミュニティが広く追跡している攻撃グループである Kimsuky とどのように関連しているかを説明します。次に、Proofpoint が TA406 の活動を、TA406、TA408、TA427 という 3 つの独立した攻撃グループとして追跡している方法について詳しく説明します。また、Proofpoint の可視性に基づいて、これらの攻撃グループの違いについても詳しく説明します。

 本レポートでは、TA406 による攻撃キャンペーンのタイミングとターゲティングについても検証しており、TA406 がどのようにフィッシング・キャンペーンをおこなっているか、使用しているツールやサービスを含めてご紹介しています。

 TA406 は、スパイ活動や情報収集キャンペーンにおいて、マルウェアとクレデンシャルハーベスティングの両方を採用しています。本レポートでは、さまざまなタイプの認証情報の収集方法や、これまでのオープンソースレポートでは取り上げられていなかった TA406 が使用する 2 つのインプラントなど、それぞれの例を詳細に説明しています。最後に、プルーフポイントが追跡しているほかのすべての北朝鮮の国家支援する APT と同様に、TA406 が暗号通貨やセクストーションの標的とするなど、金銭を動機とした攻撃キャンペーンをおこなっている証拠を提示します。

図 1. TA406 のアクティビティダイアグラム
図 1. TA406 のアクティビティダイアグラム


さらに詳細は レポート全文をダウンロードしてご確認ください。
《日本プルーフポイント株式会社 DARIEN HUSS 、SELENA LARSON》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×