TeamT5のShui Lee氏、Leon Chang氏による講演「LuoYu, the eavesdropper sneaking in multiple platforms」では、2014年から活動が確認されている中国の新しいAPTグループ「Luoyu」について、攻撃の特徴から、中国、香港、日本、韓国、台湾のテクノロジー企業、メディア、教育機関などの業種を攻撃のターゲットとして活動する中国系の攻撃グループと見ていると紹介。
Fredrik Oedegaardstuen氏による講演「Shuffle the SOC - automating anything, anytime, anywhere」では、セキュリティタスクの自動化プラットフォームでオープンソースのSOAR(Security Orchestration, Automation, and Response)ツールである「Shuffle」について、個々のイベントノードからワークフローを定義し、各イベント間を操作するJSON形式の引数や変数によって保存、表示、別のアプリへのフィードを行い、さらなる処理が行われる仕組みであることを解説、イベントノードは状態や条件によって動作の変更が可能で、より柔軟なフローの構築が可能と述べた。また、ShuffleはWebサービスとしてDocker上で動作するので、Webブラウザ上からアクセスすることで誰でも簡単に利用可能と解説した。
Fredrik 氏は、Shuffleを活用することで、メールの添付ファイルをVirusTotalで検知し、その検知結果をメール送信する作業を自動化可能で、普段のSOC業務で行っている業務を自動化させるだけでなく、 自作のアプリ作成しWeb上へアップロードも可能と紹介した。