JIPDEC「個人情報取扱い事故報告」2022年版、最多原因「手順やルールに違反した作業や操作」 | ScanNetSecurity
2024.04.27(土)

JIPDEC「個人情報取扱い事故報告」2022年版、最多原因「手順やルールに違反した作業や操作」

 一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)は7月24日、2022年度「個人情報の取扱いにおける事故報告集計結果」を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン
原因別の事故報告件数(n=7,009件)
  • 原因別の事故報告件数(n=7,009件)
  • 根本的な原因別の事故報告件数(n=9,663件)
  • 情報の内容別の事故報告件数(n=16,239件)

 一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)は7月24日、2022年度「個人情報の取扱いにおける事故報告集計結果」を発表した。

 同資料は、プライバシーマーク制度運営要領に基づき、2022年度中にプライバシーマーク付与事業者に報告のあった個人情報の取扱いにおける事故等について、取りまとめ集計したもの。

 同資料によると、2022年度は1,460社の付与事業者から7,009件の事故報告があり、2021年度の報告事業者数1,045社、事故報告件数3,048件と比較して大幅増となった。事象別には「漏えい」が5,335件(76.1%)で最多となり、「紛失」が681件(9.7%)で続いている。

 事故原因は「誤配達・誤交付」が3,013件で43.0%を占め最多となり、「誤送信」が1,730件(24.7%)、「紛失・滅失・き損」が785件(11.2%)、「不正アクセス」が438件(6.2%)と続いた。

 根本的な原因別に見てみると、「手順・ルール違反作業、操作」が2,803件で最多となり、「作業・操作ミス」が2,445件、「確認不足」が1,979件と続き、担当者が適切な作業を実施しなかったことによる事故等が多く発生した。

 媒体別に見てみると、「紙」が49.4%、「電子データ」が37,8%であった。

 事故等の対象となった情報を内容別に見てみると、「基本情報」(氏名、生年月日、性別、住所)が8,276件で最多となり、「クレジットカード情報」が1,429件、「電話番号」が1,242件、「メールアドレス」が1,019件と続いている。

《ScanNetSecurity》

編集部おすすめの記事

特集

調査・レポート・白書・ガイドライン アクセスランキング

  1. フィッシングサイトのドメイン「top」が最多、デジタルアーツ調査

    フィッシングサイトのドメイン「top」が最多、デジタルアーツ調査

  2. 重い 高い 検索も使いにくいメールを企業の 6 割が使う理由

    重い 高い 検索も使いにくいメールを企業の 6 割が使う理由

  3. ランサムウェアに身代金を支払う傾向の強い組織の構造が明らかに

    ランサムウェアに身代金を支払う傾向の強い組織の構造が明らかに

  4. 社員のセキュリティ意欲高める施策とは? 罰則は逆効果 ~ プルーフポイント「2024 State of the Phish」日本語版公表

  5. 社長犯行 会社黙殺 報道沈黙、ジャニーズ事務所 外部チームの調査報告書公開

  6. IPA「サイバーセキュリティ経営ガイドライン Ver 3.0実践のためのプラクティス集 第4版」公開

  7. 7月のフィッシング報告状況、「.cn ドメイン」のフィッシングメールを多く確認

  8. ガートナー 2024 年 サイバーセキュリティトップトレンド

  9. 2024年第1四半期 IPA 情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況、サポート詐欺被害時の漏えい可能性判断ポイントほか

  10. 2021年の迷惑メールを調査、送信時間は朝7時がピークに

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×