独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月2日、Cylanceが提供するAIベースのアンチウイルス製品には、悪性コンテンツを良性なものであると誤認識してしまう問題が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。「2019年7月21日より前の状態の Cylance の AI ベースのアンチウイルス製品」には、マルウェアファイルに改変を加えることで、良性であるとCylance 製品が判断するようなファイルを作成することが可能であることが、機械学習アルゴリズムの調査を行った研究グループにより報告された。文字列を末尾に追加するだけで、Dridex、Gh0stRAT、Zeusなどのマルウェアの検知を回避できたという。JVNでは、パッチの適用や、多層防御の考え方を取り入れたシステム構成を呼びかけている。
中国セキュリティ企業、日本へのサイバー攻撃事例投稿ほか ~ 2019 年 7 月のふりかえり [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary]2019.8.5 Mon 10:00