一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は1月12日、2011年10月1日から12月31日までの四半期における「インシデント報告対応レポート」および「活動概要」を公開した。インシデント報告対応レポートによると、同四半期にJPCERT/CCが受け付けたインシデント報告件数は2,501件、各報告に含まれるインシデント件数は2,339件、サイト管理者などに対応を依頼した調整件数は752件となり、前四半期より軒並み増加している。インシデントの内訳は「スキャン」が1,624件で全体の69.4%を占め、「フィッシングサイト(314件)」「Webサイト改ざん(164件)」「マルウェアサイト(131件)」と続いた。Webサイト改ざんは前四半期より倍以上に増加している。フィッシングサイトの報告件数は314件で、前四半期の226件から39%増加した。また、前年度同期(538件)との比較では42%の減少となっている。活動概要では、「Javaセキュアコーディングに関する取組み」「第二認証情報を狙うフィッシング詐欺への対応」「マルウェア対策研究人材育成ワークショップへの参画」などをトピックに挙げている。