一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月11日、2011年7月1日から9月30日までの四半期における「インシデント報告対応レポート」および「活動概要」を公開した。インシデント報告対応レポートによると、同四半期にJPCERT/CCが受け付けたインシデント報告件数は1,718件、各報告に含まれるインシデント件数は1,676件、サイト管理者などに対応を依頼した調整件数は642件となり、調整件数以外は前四半期より増加している。インシデントの内訳は「スキャン」が1,079件で全体の64.4%を占め、「フィッシングサイト(226件)」「マルウェアサイト(185件)」「Webサイト改ざん(73件)」と続いた。フィッシングサイトの報告は、国内のブランドを装ったフィッシングサイトの件数が31件と、前四半期の118件から大幅に減少した。活動概要では、「脆弱性取扱において連絡がとれない製品開発者一覧の公表を開始」「国内金融機関や政府機関への攻撃における調整活動」「アジア・太平大洋州洋地域におけるCSIRT構築支援」などをトピックに挙げている。(吉澤亨史)http://www.jpcert.or.jp/ir/report.htmlhttp://www.jpcert.or.jp/pr/index.html