1.概要GIMP の Script-Fu サーバコンポーネントにバッファオーバーフローを引き起こしてしまう脆弱性が報告されました。リモートの第三者に利用された場合、Script-Fu サーバを不正に停止される、あるいはシステム上で不正な操作が実行される可能性があります。Script-Fu サーバ機能を利用する環境では、深刻な影響を受ける可能性があるため、対象のユーザは可能な限り以下に記載する対策を実施することを推奨します。2.深刻度(CVSS)CVE-ID 未割り当てのため、現状なし3.影響を受けるソフトウェアGIMP 2.6.12 以前※影響を受けるバージョンの GIMP が含まれる、Linux ディストリビューションにおいても、この脆弱性の影響を受ける可能性があります。4.解説GIMP(GNU Image Manipulation Program)は、オープンソースで開発されている多彩な機能を備えたフリーの画像編集ソフトウェアであり、コマンドラインから GIMP の操作に対応するスクリプト言語 Script-Fu を利用可能な機能が実装されています。GIMP の Script-Fu サーバコンポーネントには、Script-Fu スクリプトコマンドのチェックに不備があるため、当該コマンドに過度に長い文字列が指定された不正なメッセージを処理した場合に、バッファオーバーフローが発生する脆弱性が存在します。この脆弱性を利用することで、リモートの攻撃者は Script-Fu サーバをクラッシュさせサービス不能状態にする、あるいは GIMP を実行するユーザの権限で任意のコードが実行可能となります。なお、Script-Fu サーバ機能が有効な環境のみが、この脆弱性の影響を受けます。5.対策以下の Web サイトより GIMP 2.8.0 以降を入手しアップデートすることで、この脆弱性を解消することが可能です。あるいは、Script-Fu サーバ機能を無効にすることで、この脆弱性を回避することが可能です。GIMP 2.8.0:http://www.gimp.org/downloads/6.ソースコード(Web非公開)(執筆:株式会社ラック サイバー脅威分析センター)※Web非公開該当コンテンツ閲覧をご希望の方はScan Tech Reportにご登録(有料)下さい。Scan Tech Reporthttp://scan.netsecurity.ne.jp/archives/51916302.html
TeamCity におけるパス文字列処理の不備に起因する認証回避の脆弱性(Scan Tech Report) 2024.7.18 Thu 8:10 2024 年 3 月に公開された、JetBrains 社の TeamCitry の脆弱性…
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